サルトル全集 第19巻 (19) 存在と無 第二分冊
サルトル全集 第19巻 (19) 存在と無 第二分冊 / 感想・レビュー
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人間の存在定義に言及した前期サルトル哲学書。他者との関係に於いて自己が成り立つとし、自己は本質的に無だとする考えであるが、では対自の意識(自己意識)が存在するのはどうしてなのか。同時期のフッサールやハイデガー、メルロ=ポンティとは違ったアプローチの仕方であり、そのため意識としての哲学とはまた違った雰囲気であったが、文学的にアピールしてくる手法を見習いたい。読んでいて単純に面白い論理がサルトルの特徴であり、その意味ではかなり楽しめたと思う。
2011/04/19
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