フロイト: シナリオ
フロイト: シナリオ / 感想・レビュー
my_you
フロイトとサルトル。これは素敵な組み合わせだった。作品として面白いのは、フロイトの人生が激動に満ちている以上に、脚本家としてのサルトルの想像力を駆使した成果だろう。彼はとりわけフロイトの父を求める態度に注目して、脚本を成長物語(四十男の独り立ち!)に仕立て上げた。そして読み終えたあとはサルトル自身の幼少期に思いを馳せてみるのもいい。彼ほど幼少期を重視した男もいないのだから。
2010/08/29
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