僕なら言うぞ: 世紀末ニッポンの正しい眺め方、つきあい方
僕なら言うぞ: 世紀末ニッポンの正しい眺め方、つきあい方 / 感想・レビュー
とみやん📖
自分が学卒のころの本。戦後の代表的な思想家として名高い吉本氏の言論に触れたことがないので手にしてみた。 何だか、つかみ所が無い本。時の小渕内閣をボロクソに批判しているが、ご自身が主張していた消費喚起策はその後の歴史がふるさとクーポン券(地域振興券)を空前の下策であったと証明している。最高のインテリと思しき方が実は大学で遊んでいたり、戦後離職を繰り返していたりと、現実主義者だったことが判明し意外に感じた。また家庭内暴力や不倫離婚を自然と見る当たりも。曇りの無い眼でドライに人間社会を見つめていた人だと思った。
2020/01/06
佐伯りょう
小渕氏が首相だった頃に書かれた本。あの当時がはるか昔に感じられるが、日本が抱える問題の本質は今もなんら変わっていない。 この本の中でも何度も述べられているように、分かりやすい言葉で、啓蒙臭を排除した語り口。 閉塞感で息が詰まりそうな現代を、のびのびと生きる方法はあるのか?
2010/09/26
tatsuya.m
就職についてや、学校についての話は吉本さん自身の体験からくるもので、説得力がありました。結局は「みんな、それでいいんじゃないの。好きなようにやりなよ」と言っているようでもありました。最後の方での、病院の話、おもしろかったな〜。
2013/08/13
ishida
わかりやすく言葉を選んで、それでいて力強い印象。ただなんとなく平易な言葉だとそれはそれで扇動的になる気も…
2018/11/20
感想・レビューをもっと見る