教養としてのダンテ「神曲」<地獄篇> (青春新書インテリジェンス)
教養としてのダンテ「神曲」<地獄篇> (青春新書インテリジェンス) / 感想・レビュー
パトラッシュ
寿岳文章訳で読んだ『神曲』は日本語の叙事詩を味読した気分だったので、キリスト教の考え方や成立時の背景、作品にこめたダンテの想いなどは関心外にあった。現代のウェルギリウスたる佐藤優の知識と教養に導かれて「地獄篇」の森に分け入ると、民主主義と社会主義の争闘、金と権力の相克、宗教や人種差別の問題など、今を生きる私たちにも深く通じる諸問題を考えるヒントに満ちた人生の書としての側面が見えてくる。さらに当然視されていた歴史観や価値観すら簡単に覆される時代にあって、巨大な社会から自己を守る生き方までも教えてくれるのだ。
2022/10/15
フク
聖⭐︎おにいさんのために読了。 文才溢れる復讐ノートという印象。 しれっと登場する著者の飼い猫の話が大好き。ちゃんづけで呼んでいるのもとてもよい。 kindle
2022/12/31
中島直人
読了。佐藤優さんの本を読むと、毎回、勢いと質量に圧倒される。西洋社会の深層に対する知識と洞察、本当にすごい。
2022/09/12
元よしだ
読了~~ 大変、おもしろかったです やはり佐藤さんのキリスト教の解説 大変、わかりやすいです 旧約聖書の解説もありよかったです
2023/05/31
takakomama
「神曲」が書かれた当時の社会背景や常識などの解説がわかりやすいです。現代の抱えている問題や状況に置き換えて考えたら、難解だと思っていた古典の名著が少し身近になった気がします。まだまだ外国の宗教や文化、歴史などの深い意味を自力で読み解くのは無理。煉獄篇、天国篇も書籍化してもらいたいです。私は友人(日本在住のイタリア人)のオンライン講座で「神曲」を読んでいるので、予習と復習。
2023/01/15
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