自分の運命に楯を突け (青春文庫)
自分の運命に楯を突け (青春文庫) / 感想・レビュー
ヒロミ
なんかふしぎな構成の印象だったんですが、人生相談を編集した本だったんですね。今なら村上隆が人生相談に答える的な感じだったんですかね…ちょっとちがうか。「人生、即、夢!」ってフレーズがいいですね。「悪・即・斬!」みたいです。太郎さんの本はいつも熱くて情熱的で、ソルボンヌ大学出身のインテリなのに(だからこそ?)八方破れでかなり人間的に魅力的です。周りにいる人はたまったもんじゃなさそうですが…。写真家のキャパの恋人ゲルダとの話にはビックリしました。太郎さんはもはや歴史上の人物ですね。
2021/04/14
ふ~@豆板醤
シンプルかつストレートな太郎節が炸裂してて好きな本!「己を貫け、平気で闘え、自分のスジを守れ、マイナスに賭けろ」という内容は『自分の中に毒を持て』と同じだけど「"会社のなかの自分"ではなく"人生のなかの自分"を考える」「尊敬する人をもつことは甘え」等々、身近なテーマもあって内容に入りやすい。もっと正直に堂々と生きなさい、というメッセージはとても素敵。「限界は考えない、人間ははじめから限界のふちに立たされているんだから」
2016/11/16
ロビン
太郎は孤独を抱きしめて社会とぶつかっていけ、とか書くので友人もいらない主義だと誤解されがちな気がするが「強い人間であっても友だちは必要だ。強ければ強いほど、みんなと一体にならなければいけない。みんなと一体になるということは・・自分の作品や発言を通してコミュニケーションしていくことなんだ」と書いているし、ロバート・キャパとその妻ゲルダとの友情の逸話はとても熱い。我々読者も作品を通して太郎の友人になれているのだと思うと嬉しい。また、絵を売らない主義を貫くため、原稿の前借をしたりする程貧乏をした話にも打たれる。
2022/07/09
みち
やはり普通の人の考えから、かけ離れている。逃げてもいいんだよ。という今の世の風潮の中、真逆を行ってますね。どんな逆境にあっても、自分の筋を貫き通す。死と対決し、燃え上がって生きる。熱すぎますね。若者に読んで欲しい1冊です。
2024/07/13
ふみふみ
ニーチェのデュオニソス的なるものを地で生きたのが岡本太郎だったのではないしょうか。本書は人生相談をベースにした自己啓発本ですが、先鋭化しすぎて誰も真似できない、その意味でも太郎の著書こそがニーチェの超訳と言えるでしょう。
2024/10/22
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