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自分の中に孤独を抱け (青春文庫)

自分の中に孤独を抱け (青春文庫)

自分の中に孤独を抱け (青春文庫)

作家
岡本太郎
出版社
青春出版社
発売日
2017-04-08
ISBN
9784413096690
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自分の中に孤独を抱け (青春文庫) / 感想・レビュー

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ω

 「老」なんていう言葉、活字はこの世から追放したほうがいい。孤独で自由に生きれば、老いるきっかけがない。だから老いない。そのかわり、一歩でも身を引いたら負けだ。「挑み」をやめてしまった、その瞬間から老人になるんだよ。絶対に妥協しない。激しく挑み続ける。それしかない。

2023/12/03

33 kouch

"人間が一番人間らしいときは孤独のとき…" 太郎語とでも言うのだろうか。古典文学のような力のある歯切れのよい文章。岡本太郎が軽蔑すべき小市民の自分にはよく刺さる。Kindleのハイライト機能を駆使すると全部色がついてしまう。そんな自分でもスポーツ等で全国民が熱狂していると、何か違和感を感じて目を背けたくなる感情はある。「架空の場所で代用の生きがいにうつつをぬかしている。そんなことで自分をごまかすなんてむなしいだけ。それが現代の1番の悲劇」 小市民なりに今ある意地を"孤独"で育てたい。

2023/06/03

Y2K☮

戦い続ける姿勢。孤独と孤立の違い。世捨て人にならず、世間や社会の欺瞞媚び汚れにノーを突きつけた上で、あえてその中へ飛び込む。決して染まらず迎合せず「人間とは何か」を生き方で訴える。ビジョンは政治経済芸術の三権分立。きれいで心地良い作品と芸術をきっちり分ける必要は無いと思うが、鑑賞する側の意識の程度は問われてもいい。その時だけ楽しければ満足なのか(そういうケースもある)。或いは人生そのものを今より楽しいものにしようと奮い立つか。後者には戦いと創造が必要。己を変え、世界を変える。敵は多数派。嗤われてナンボだ。

2020/01/28

Y2K☮

必要なのは「孤独」と「泥くさい根源的な現実」が織り成す対極的緊張。世界即自分で自分即他人。己だけを大事にしない。と同時に、我は毅然として他の何者でもない我。決して全体主義に堕さず、大事な答えを誰かの判断に委ねない。夢と現実。理念と生活。孤独と仲間。一見相反するふたつのいずれかを道徳や打算やロジックで切り捨てず、自分の中で闘わせ、アウフヘーベンして新たなひとつの解を導き出す。一元論。著者が意識していたかどうかは知らないが、やはり「禅」に通ずる姿勢だ。生きるとは闘うこと。不純な空間でいかに純粋を貫くかの挑戦。

2022/04/05

ワッピー

人間の本質は孤独であるということを主軸に、どう生きるべきかを叩きつける痛棒の書。人は一人で生まれてきて、「己即宇宙」でありながら宇宙を覆す存在であるべき。老いは、負けを認めて逃げるとき。純粋に自分の筋を通し、己さえも角を落として丸くなっていないか検証し続けろと、一見過激な主張のように見えて至極まっとうに感じるのは、最近「神との対話」シリーズを読み返してきたからかも。最高の自分を創造するためにこの世に生まれてきたという主張は全く同じメッセージのように感じます。木に登り遅れたサルが人間というのは、妙に納得。

2019/07/15

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