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メッセージ (クリスタル文庫 37)

メッセージ (クリスタル文庫 37)

メッセージ (クリスタル文庫 37)

作家
榎田尤利
茶屋町 勝呂
出版社
光風社出版
発売日
2001-02-01
ISBN
9784415088068
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メッセージ (クリスタル文庫 37) / 感想・レビュー

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たかはし

再読。シリーズ中で最も好きな一冊。嗚咽するほど号泣してしまうし冗談抜きに100回以上再読してる。『どうしておれを置いてみんな逝ってしまうんだろう』魚住の悲痛な叫びは、さちのの死によって久留米も死んでしまうかもと、突飛すぎる考えに至るが、魚住にとって「死」はいつも近い存在で、だからこそ不安で仕方がないのだ。久留米が愛しいからこそ居なくなってほしくない。『おれより先に久留米が死なないって保証が、どこにあるの?』そんな風に恐怖を覚えるのは、魚住の人生にあまりに死が多すぎたから。生きていることは、奇跡なんだよね。

2014/07/18

那義乱丸

再読。ノベルズ読了からも10年近く経ってても、このお話はうっすらと記憶にあるので覚悟はしていたけど号泣。近しい人の突然の死というのは誰にとっても起こりうること。でも、魚住にとってのそれは心の奥底に直結していくものであり、ましてや目の前で、腕の中でとなればもう…。魚住の受けた衝撃の痛ましさに私の心も抉られた。それでも、これまでと違うのは、魚住は独りではないこと。際どい場面もあるけれど、人と人との繋がりで伝わる温もりは魚住の心に確かに作用しているのだと実感できた。さちのからのハガキに、魚住の家族の思い出にも涙

2018/08/07

せの

つくづく驚くのは、榎田さんのデビュー作がこのシリーズだということ。今まで読んだBL小説のなかでは一番心に残る作品かもしれない。いや、ジャンル分けせず、すべての既読作品のなかでもかなり上位。三巻目となる今作が一番しんどい展開だった。魚住に大事な友達ができて、楽しい時間があって、……ひどいことがあって、かなしいことがあった。魚住の情緒面が成長したのは喜ばしいけれど、そうして自分が負っていた傷を正面から見つめ直して、また傷を負う将来を想像する。その時あの魚住がこうなるだなんて。 ハガキのシーンが一番つらかった。

2013/06/11

たにしぃ

この巻は辛いなあ。でも最後に救いというか光があって安心した。

2013/04/23

りょうこ

再読。涙なしには読めない3巻。繰り返し降りかかる不幸を受け止めきれないまま生きてきた魚住が、ダメ押しのような大きな悲しみにつぶされそうになる。喪失を受け止め、もがきながらももう一度生きようとする魚住の姿に、生きることの重みと苦しさ、そして尊さを感じた。(うーん、大好きすぎる作品なのでうまく感想にできません。。

2011/09/30

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