笑う介護。 (sasaeru文庫)
笑う介護。 (sasaeru文庫) / 感想・レビュー
よこしま
介護はプロに任せられるものはお願いする!◆ライターの岡崎さんが23歳かつ一人娘にして、父親の認知症と母親の癌との闘病を介護しつづけるエッセイです。◆松本さんのイラストと、お母様が非常に明るい方なので、辛さの中にも明るさが伝わってはきました。でもそんなに甘くないです。◆現実、お隣の80代後半の痴呆にかかった独り身のご主人。千葉から60歳手前のお嬢様が仕事持ちながら行き来の介護。◆我が家もできる範囲のご協力させていただきましたが、そのお嬢様が脳溢血。ショックですよ!◆ほんと余裕あるならプロにお願いすべきです。
2015/05/06
きさらぎ
20代で親の介護だなんて、本当に大変だったろうな。しかも父親が認知症を発症したのが若かったから、今もまだ介護が続いているのだろう。介護する側が心身ともに疲れ果てて心療内科にかかるということも少なくないのだなと改めて感じた。介護サービスを上手く利用したり、近所の人に助けられたり、一人で抱え込まないでいい、と思えたことで少しラクになれたのならよかったと思う。 自分にとってもとても参考になった。
2021/09/24
きんぎょっち
お母さんのポジティブさと懐の広さ、豊かな人間性に驚く。娘の著者も、お母さんの明るさと踏ん張りを受け継いでおり、若いのに前向きに頑張っていてエライ。大変な介護の中で少しでも笑いをみつけようという姿勢に頭が下がる。でもこの父親の性格は笑えない…「自分はいつ死んでもいいから食べたい物を食べたいだけ食べるんだ」と滅茶苦茶な食生活を続けた挙句、糖尿病→脳出血→脳梗塞→認知症&身体麻痺になるなんて、自己中にもほどがある。自分の身勝手な生き方が家族に苦労をかけ、子の人生すら左右するのに、ヒドイ!と憤ってしまった(苦笑)
2016/11/06
むつこ
一人っ子の作者は20代前半から父53歳の認知症、母は卵巣がんの看病を始めます。精神的につらい時期もあったようですが介護サービスを受け周囲の助けに気づいたことで少しずつ自分を取り戻し夢に向かっていきます。介護地獄を介護マラソンにたとえ、応援してくれる人には「いつかは倍返し」と頼ること。血族の親戚がいなくても元気な頃の両親がしっかりご近所さんとよい関係を築いていたのが大きな助けになってるのかな。
2014/12/13
ヤスヒ
うちの父親も若い時、仕事中に倒れ今では人よりちょっと早い介護認定をもらっている。心に余裕がない時は明日の事を考えるより今日を無事に過ごせるように…という日々が続き逃げ出したくなる毎日。でもケアマネージャーさんやディサービスの方々、ヘルパーさんや介護の勉強をしている友達等にお世話になる事になり、気付くと介護しなくてはならないという気負いより父親に毎日を楽しく過ごしてほしいという気持ちに変化している自分がいた。誰もが経験するであろう介護。大変な事だけどこの本は色々と前向きな気持ちにさせてくれる一冊だと思った。
2012/02/29
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