文庫 あなたが輝くとき 西村由紀江 (sasaeru文庫 に 1-1)
文庫 あなたが輝くとき 西村由紀江 (sasaeru文庫 に 1-1) / 感想・レビュー
陽子
西村さんのタイトル曲名でまとめられたエッセイ集。曲のできた背景がわかる。色々こぼれ話もあり。彼女のピアノを初めて聴いた時、私は物語のようだなと感じた。語らいのような。「言葉は心を表現しきれないけれど、音楽なら自分の気持ちを表すことができる」とピアノを弾いていた、内気で人見知りな少女。それが西村由紀江さん。飾らず、気取らず、温かく優しく、どこか不器用な。彼女の音楽は優しくて繊細。エッセイは人柄が表われていて、「信じる自分」を見つめて生きてる、ブレない部分に共感できた。改めてタイトルのCDを聴きたくなった。
2020/10/24
双海(ふたみ)
私は西村さんのピアノ曲に、やさしさの中に凛とした強さを感じます。こういう背景があったのだと知って納得しました。「悲しいときに悲しさを全身で表わすのではなく、抑えても抑えきれない深い悲しみを伝えたい。落ち込んでいるときはその絶望感をピアノにぶつけるのではなく、そこで見た光明を繊細な音色に刻みたい。苦悶の表情で弾くのは、自分には似合わない。普通に座っていても、出てくる音に味わいのあるピアニストになりたい」
2020/10/03
SS
最近本当に作品が好みでその背景を知りたく購入。本当に音楽(おとをたのしむ)の人。あと、最後に自分も好きな長谷川等伯がすきなことが嬉しかった。でも、色も、カタチも過ぎ去ったあとにのこる松林図屏風をみたいのはやまやまですが、、
2013/08/24
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