日本のZINEについて知ってることすべて: 同人誌、ミニコミ、リトルプレス―自主制作出版史1960~2010年代
日本のZINEについて知ってることすべて: 同人誌、ミニコミ、リトルプレス―自主制作出版史1960~2010年代
- 作家
- 出版社
- 誠文堂新光社
- 発売日
- 2017-11-01
- ISBN
- 9784416517673
日本のZINEについて知ってることすべて: 同人誌、ミニコミ、リトルプレス―自主制作出版史1960~2010年代 / 感想・レビュー
ヒロミ
ZINEとはファンが作る同人誌、ファンジンから転じた語で、本書は日本のZINEにまつわる歴史を丹念に追いつつサブカルチャー史としても読める労作。野中モモさんとばるぼらさんの対談形式になっているため、フォントはかなり小さいが図版も豊富で読みやすい。タコシェ代表、文学フリマ代表、コミティア代表、などそれぞれのZINE文化を担う方々のインタビューも満載。正直ロックについてはよくわからなかったが、それでも熱は伝わってきた。巻末にZINEマップと年表つき。
2017/12/03
阿部義彦
あー読むの時間かかったけど、面白かった。私の青春とも云えるzineもちらほら、(ビックリハウス、ぱふ、バーフアウト、COM、漫金超、ぴあ←全てこれらは大手資本による例外みたいなものでそれ以外の、泡沫のようなzineこそがこの本の主役です。)よくもこれだけの書影を集めたものだと作者の情熱には頭が下がります。後半の関係者のインタビューがまたエキサイティングなのですが、私の苦手な横組みでおまけに字が小さくて老眼の身には読むの辛かったです。前半の様々なzineの表紙を眺めるだけでも飽きませんよ。ブックカフェ必携!
2017/11/25
たんたん麺
ZINEを勉強するなんてバカバカしいことだ。ZINEの歴史だとか、作られただとか、どんなものがあるのとか、そんなことをいちいち解説するなんて、自主性を重んじるZINEの精神から最も遠い行為ではないか。ーこれからわたしたちがはじめ、あなたが読みはじめるこの本に関して、そういう気分がないわけではない。けれども、「たったひとつの冴えたやりかた」の説明ではなく、「世の中にはいろんな方法があって、こういうやり方でも大丈夫、O・K。ノージャンル、または千の方法」という心のあり方が、わたしたちがもっとも伝えたいことだ。
2017/11/12
古戸圭一朗
ZINE(ミニコミ・リトルプレス・同人誌)について、野中モモ・ばるぼら両氏がそれらに接してきた体験も踏まえて、その50年以上にわたる歩みを語る。政治・社会状況やテクノロジーと言った技術的環境の変遷を通じて、ZINEもまたその在り方や役割を変えてきたのだ、と実感できる。後半のインタビューも含め、雑誌というメディアに活気があり、それに(良い悪いはあるにせよ)影響を受けた人々が多く登場するが、今は雑誌が勢いを失い、雑誌に慣れ親しんでいない世代がZINEを作るというフェーズに入っている気がする。
2018/11/02
青木 優
84年のマーシー(真島昌利)作のジン、読みたい。80年代のモッジン『HERE TODAY』はザ・コレクターズの97年のアルバム名の由来?一昨年のBOXのライナーで触れるべきだったなー。岡村みどりさんのバンド、日本ファムファイターズの名は中嶋勇二さんの影響?中山亜弓さんの話に出てる小川てつオさんとはジーコ内山劇場で共演しました。北沢夏音さんが、ポール・ウェラーが日本のシーンに与えた影響を語られてたのを覚えてる…初期バァフは何冊か買った。のちに一度仕事も。僕はZINEという呼び方よりミニコミの方がなじみ深い派
2018/06/07
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