現代日本のブックデザイン史 1996-2020: デザインスタイルから読み解く出版クロニクル
ジャンル
現代日本のブックデザイン史 1996-2020: デザインスタイルから読み解く出版クロニクル / 感想・レビュー
アキ
本の表紙はその本の持つ個性である。1996年出版界のピーク時に比べ、2020年紙の本の出版は約半分となった。ただ2019年に比べ初めて前年比でプラスに転じたのが明るい兆し。長田年伸、川名潤、水戸部功の3名がこの25年間のブックデザインの変遷を5つの視点でセレクトしているのが圧巻。装丁が気に入って手に取った本も多いが、個人的に『あたしとあなた』谷川俊太郎、ナナロク社、デザイン:名久井直子がマイベストです。それにしても限られたスペースにこれだけのデザインがあるのが並ぶと、ブックデザインの仕事に興味が湧きます。
2021/09/29
れっつ
圧巻である。1996〜2020の25年に渡る、出版された本のデザインを、装丁の特徴のカテゴリー別に年代を追って紹介する1冊。この本自体の装丁や中の構成、巻頭の年表も興味深い。また装幀家として名高い5氏が出てくるブックデザイントークでは、仕事のやり方・姿勢・考え方や、装丁の歴史、変遷も知ることができる。およそ同じ装丁は皆無に等しいと思われるが、どれもそれぞれにその本に相応しい意図や意思を以って隅々まで気配りしてデザインされていると思うと、敬意と愛おしさで溢れる。解説とともに1冊1冊じっくり味わいたい。
2021/10/10
きゅー
過去25年に亘るブックデザイン史を、いくつかの異なった観点から概観する一冊。解説も付されているが、単純に美しいブックデザインを眺めるだけでも楽しい。敬愛する菊地信義の対談も読み応えがあった。「装幀という仕事のセールスマンですから、わたくしは。」という何気ない言葉にも、装幀家というジャンルを切り広げた第一人者としての自負と責任を感じた。また、対談相手3名とは数十年の年齢の差があるため、良い意味で世代間の闘争が見える。それもまた第一線で活躍する間柄での緊張感なのだろう。
2022/01/20
takao
ふむ
2022/08/31
ナオヒ
図書館で借りてきた本だが、内容が素晴らし過ぎるので、これは後日買います。ずっと見ていられる。
2021/11/10
感想・レビューをもっと見る