小説 エコエコアザラク (APeS Novels)
小説 エコエコアザラク (APeS Novels) / 感想・レビュー
starbro
先日読んだ「小説恐怖新聞」に続いて、APeS Novelsシリーズ第三弾です。小学生の時に良く読んだ『エコエコアザラク 』を岩井 志麻子が小説で現代に蘇らせたので、懐かしく読みました。永遠の美魔少女、黒井 ミサ、恐るべし、本シリーズの中ではマイベストです。オススメは、『逃げる女』&『居すわる母』です。続いてシリーズラストの『小説 多動力』を読みます。エコエコアザラク♪エコエコアザラク♪エコエコアザラク♪エコエコアザラク♪エコエコアザラク♪エコエコアザラク♪エコエコアザラク♪エコエコアザラク♪
2019/10/06
HANA
あの伝説的な漫画が小説となって復活。小説化したのは岩井志麻子であるが、これがまたベストマッチ。見事に『エコエコアザラク』であると同時に、岩井小説になっている。本書での黒井ミサは前面に出ることなく狂言回し的な役割であり、核となっているのは登場する人物の人間模様。それが誰も彼も自分の認識する現実と実際の現実が違うというか、自意識のモンスターというか、そこらに居そうな小物ばかり。岩井志麻子ホントこういうの書かせたら上手いなあ。で登場人物ほとんどがそうなので、恐怖感もリアル。特に「居すわる母」の怖さと言ったら…。
2020/02/16
Koichiro Minematsu
人間の猟奇的精神を魔術でコントロールする黒井ミサ。タイムトラベラーであり、研究者。週刊少年チャンピオンの頃のエコエコアザラクが甦りました。これも精神的タイムトラベル。
2020/04/12
鷺@みんさー
さすが志麻子ちゃん。男と女のやるせなさ、どうしようもない腐れ縁、風俗やテレビ業界の胡散臭さ、そんなものをごった煮にして、魔女のスープでかき混ぜられてる。幻惑的な恍惚感もまた、志麻子のお得意だ。特に「居すわる母」が白眉。そりゃあもう、“あの女”み、がたっぷりと。こってりと。そして同時に志麻子ちゃん自身もどこにでも居る。業である。深淵を覗き込むとき深淵もまたあなたを。
2020/07/16
Kaz
子供の頃愛読していた「少年チャンピオン」に連載されていた、「エコエコアザラク」。漫画に比べるとかなりホラー度が高い。一つ一つの物語にある邪悪さ、不気味さは、育児のネグレクト、尽きない承認欲求など現代の社会問題を反映している。
2020/08/14
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