東海道中膝栗毛: お江戸を沸かせたベストセラー (日本の古典に親しむ ビジュアル版 8)
東海道中膝栗毛: お江戸を沸かせたベストセラー (日本の古典に親しむ ビジュアル版 8) / 感想・レビュー
ケイ
子供の頃に昔話的に読んだ以外は、この安岡訳が初めての弥次喜多道中。二人の馴れ初めに何より驚く。男女構わず色好みの弥次さん。喜多さんは少年の頃は、いわば男娼。弥次さんはお客。で、それぞれにやんちゃに暮らし、お尻に火がついて、道中に出たようだ。どこでも騒ぎを起こし、逃げたり、怒ったり。とにかく二人でわいのわいの楽しそう。四日市から先は今の東海道とルートが違い、伊勢を過ぎ、奈良から伏見、京都へ。そして大阪。心斎橋や道頓堀で遊び、生魂さん、住吉さんを最後に帰っていく。まあ、最後の土地の馴染み深いこと。
2017/01/15
アトレーユ
すごく有名な旅行記なのに、内容はよく知らなかったので改めて読んでみた。落語みたいでおもしろい。安岡章太郎訳なのがよいのかな? 江戸っ子らしいチャキチャキ・ホイホイした感じがうまくでてて、そこここで笑える。あっという間に読了。
2015/11/25
あんさん
19世紀初めの文化文政の頃には、旅を楽しむ道具立てがいろいろと揃っていた様子。弥次さん喜多さんのお金の使い方には心配させられたが、それはお話の中ということか。詠まれる狂歌は単なるしゃれのものもあるが、土地の名物や物語を踏まえた秀逸なものも。
2022/01/26
秋色の服(旧カットマン)
この本のいいところは、冒頭の方のページにある、道中の宿場ごとの逸話の整理と、道中の高低図でしょうか。資料として面白い。写真のビジュアルは良いが、文字が白字になったり黒字になったりして、背景色と混ざって結構読みにくいのが難点
2017/11/29
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