小朝の落語塾
小朝の落語塾 / 感想・レビュー
ぐうぐう
外からではなく、内から書かれた落語本。親切丁寧に、しかし媚びることなく、落語という独特な世界を解説していく小朝の文章は、あきらかに啓蒙の気配を漂わせている。それを素直に受け入れるか、はたまた違和感を抱くかで、本書の評価は分かれることだろう。噺家と客との間ですでに乖離があり、噺家と噺家の間でも世代間ギャップによる、継承の断絶が垣間見れる。その危機感こそが、小朝を啓蒙思想へと導くのかも知れない。
2010/11/19
Kunio Hanaoka
先日小朝の独演会に行ってきたが、相変わらずマクラがうまい。ともあれ、落語にちょっと興味がある人は一読の価値あり。数多ある落語入門にはないことが書かれている。語り口はさすが小朝。人が言わないことまで言っている。
2014/02/25
とりぞう
「面白さの発見」を読者自身のものとして残しつつ(よくある「このフレーズを聴け!」という記述は少ない)、「落語の世界」を案内するもの。こうした本はあまり見かけず、非常にためになる本だった。4章の「どの寄席で観る?」なんてのも、初心者には非常に参考になるものだった。
2011/02/01
なみ平
落語を聞いて、なんだかわかんなくても、だんだんわかってくるよ、という内容。文句のつけようが無い。
2010/10/23
飯田一史
藤浦敦の江戸弁についての話がいちばんおもしろかった。もはや落語においてま「それっぽい」言い回しがされているだけなんだなあ。
2014/08/26
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