小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話 戦争童話集~忘れてはイケナイ物語り~
小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話 戦争童話集~忘れてはイケナイ物語り~ / 感想・レビュー
マカロニ マカロン
個人の感想です:B+。「戦争と平和の本」読書会で紹介された本。野坂昭如の『戦争童話集』が元ネタ。黒田征太郞さんがこの本を愛読しているうちに、戦争を遠い過去の記憶として「忘れてはイケナイ」と絵本にした。12編で人が10人以上死に、動物も5頭以上死んでしまう悲しいお話が続く。この童話の書き出しはすべて「昭和20年8月15日」から始まる。戦争が終わった日だが、野坂さんは「日本人はいつの間にかあの戦争をなかったことのようにしてしまった。戦後というが(中略)戦争は気がついたときにはすでに始まっている」と言う
2024/09/13
Sosseki
自分は人間嫌いなのか、人間に巻き込まれて動物が殺されていく話の方が辛かった。飢えによる死、終戦を知らずに起こった悲劇や死。戦争で「得」をするような時代ではないし、少子化の日本には、戦争に送るような若者はいないし、一人か二人の子を戦地に送るような親もいないと信じたい。
2021/08/15
てらさか
どの話も悲惨で救いがなくて、とにかく悲しい。戦争体験者だから書ける壮絶な話だと思う。二度と戦争がおきませんように。
2021/01/17
まな☆てぃ
野坂さんというとどうしても、蛍の墓やアメリカひじきのイメージなので、野坂さんらしい作品なのかは正直よくわからなかったけど、確かに忘れてはイケナイモノガタリ、です。字も大きくて全ルビ入り、本をあまり読まないような人にも読んでいただきたい作品。
2015/12/24
Miki Shimizu
昭和20年8月15日の物語。童話が12話。絵がいっぱいで総ルビになってる。悲しいお話やけど、読まないかんよなー。小さい子にも読んでほしい。
2015/09/13
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