東京の小さな喫茶店
東京の小さな喫茶店 / 感想・レビュー
新田新一
著者が愛した喫茶店を叙情な筆致で描いたエッセイ集。一昔前の東京の街の息遣いと、そこに暮らす人々の思いがよく伝わってくる素晴らしい作品です。著者も書いていますが、本屋に行って疲れた後に、ほっとできる喫茶店のような場所は都会のオアシスです。この本を読むと喫茶店の経営は利益を上げにくいものであることが分かります。それでも、そこで働く人たちはこの仕事が好きで、お客さんの笑顔を見たくて続けています。本当に意味のある仕事とは、こんな仕事なのだと強く感じました。
2024/04/27
まろまろ
マスターと常連客が日々積み上げてきた年季のようなもので作られている昭和の喫茶店。 暮らしの一部にこんな落ち着く居場所があることが羨ましいと共に、どの店主からも慕われる常盤さんの人柄を思わずにはいられない。
2021/05/20
白雪姫
喫茶店は子どもの頃祖父母にひっついてドライブに行っていたとき、必ず寄っていた。その地域の決めた喫茶店があって、どこも顔馴染み。そんな祖父母がかっこいいなと思っていた。 大人になってお金を稼げるようになって、顔馴染みの喫茶店を1つ作ることができた。 味や値段以上にその主人の人柄や店の雰囲気に惹かれて通う。贅沢な時。 著者はかっこいいおじさまだ。だってこんなにも沢山の喫茶店と思いでがあるのだから。
2012/07/05
cafe_love
「喫茶店」というタイトルに惹かれて読む。面白い。 喫茶店って良い響き。
2023/12/09
zaku0087
エッセイとしては長めの話が多い。エッセイというよりは、聞き取りレポートみたいなものかもしれない。当時の喫茶店好きには楽しいかもしれないが、何しろ古い本なので、掲載されたお店は今はどうなっているのだろう。 読み終わるまでずいぶん時間がかかった。長文のエッセイというのはしんどいということがよくわかった。
2020/02/20
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