インドは今日も雨だった
インドは今日も雨だった / 感想・レビュー
ヴェネツィア
現代を代表する辺境ライターといえば、雑誌「旅行人」を主宰する、本書の蔵前仁一、下川裕治、高野秀行の3氏だろうか。彼らはともに辺境に足を踏み入れ、そこを踏破してゆくのだが、そこでの困難への対し方、あるいはそれを記述する仕方はそれぞれに違っている。面白おかしく笑い話にしてしまう(いい意味で)のが高野氏、苦境を苦境として汗を流しながら書くのが下川氏。そして、たとえ苦境にあっても、持ち前の合理精神で淡々と(実際はそうではないかもしれないが、そのように見える)乗り越えていくのが蔵前氏、と私は認識しているのだが。
2017/05/20
sagatak
自分はバックパッカーもやったが極限を極めたことはなくお気楽パッカーだった。インドはそれこそ40代後半で行ったのでそこそこの旅だった。その時安宿にも泊まって回ったのが懐かしく思われる文章で面白かったが、そこで見た目的のない旅行者を見るのはあまりいい気持ちはしなかった。著者はその道のベテランだししっかりした方なので、どこでそのバランスを取っているのかなと思いながら読んだ。出来そうにはないが、いつ動くとも分からないインドの旅、もう一度行きたいもんだ。
2017/07/21
ジュースの素
90年代の旅の模様を書いている。蔵前さんの本は年に一度は読みたい大好きな元祖旅師。 土壇場になってチベットに入れなくなり、急きょインドのチベット文化圏を旅する事になった著者はオンボロバスに揺られてインド3悪である 不規則時間・道路事情・人間不信に揉まれながら北インドを旅する。
2017/05/15
DEE
諸事情によりネパールに入れなくなって、仕方なくインドから可能な限りネパールに近づこうとしたところから始まる。 もう20年位昔の話だし成長著しいインドなので現在ではどうなっているかわからないけど、それはそれとして楽しく読める。 まさに「光陰矢の如し」だな〜
2018/02/03
柴モモ
昔むかしにゴーゴーインドを読み、久しぶりに図書館で蔵前さんの著書を目にして懐かしくなり借りてきました。インドのバス事情は日本では考えられませんが、インドの一つの象徴のような気もします。それに伴いインドにしかない文化(特に寺院などの建物)には興味があり、いつか自分の目でみたいとの想い半分、インドに足を踏み入れるのが怖いのも半分。いつになってもインド旅行は実現できずにいます。
2012/10/06
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