日本の精神性と宗教
日本の精神性と宗教 / 感想・レビュー
ダージリン
天理大創立80周年のシンポジウムを基にした本。河合、山折両氏の名前に惹かれたのだが、鎌田氏の宮崎アニメからの切り口は面白かった。トトロでは森の神が息づいたところが舞台だったが、千と千尋では、神社は荒廃し、神の存在感が限りなく低下した場所で物語が始まる。都市と地方の差はあれど、年々古くからの習俗は消えていく。世界的にも宗教心が失われているようだが、そうなると何が起こるのか。気候変動などの危機は、自然を敬う心を取り戻す契機になるのかも知れない。
2019/10/18
魚京童!
私の知っている河合先生じゃない…。
2014/01/15
13km
日本人の生活に宗教が上手くミックスされていて今まで気づかなかった。自分の生活における行動ひとつひとつが宗教と深く関係しているように感じる。
2012/01/22
七草奈々子
この書で素晴らしいのはやはり河合隼雄氏の知見と言葉だと思われる。日本人の宗教というものを上手く捉えた言葉が散見できる。シンポジウムにおける講演・討論録で、特に後者で「練りに練った」というような思考でないのが残念か。
2011/05/21
pippibato
自然の豊かさに恵まれたからこそ育まれたであろう、日本の精神性。反対に砂漠の何もない世界から生まれたキリスト教の影響を受けた西洋の精神性。日本の精神性を少しでも感じ直し、バランスを取ることを意識していけると、心の豊かさに繋がるのかなというようなことを考えさせられる一冊でした😌
2023/10/06
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