ゴヤ:スペインの栄光と悲劇 (「知の再発見」双書)
ゴヤ:スペインの栄光と悲劇 (「知の再発見」双書) / 感想・レビュー
すずき
私が読んだ1991年の第1刷は表紙がかの有名な《巨人》なのだが、プラド美術館がゴヤ作ではないというレポートを出してから新しいものは自画像に差し替えたのだろう。私はゴヤというと晩年近くの「黒い絵」がまず浮かぶが、意外と明るい色彩のものも特に初期は描いており、その変遷はカラヴァッジョの色彩の変遷を連想させるところがあり驚いた。この人は幅の広い画家で仕事としてもカルトン、天井画、肖像画と手広い上に画風も技術としては新古典的なものも描くことができる。日本の(というか私の?)ゴヤ受容がいかに偏っているか理解した
2019/09/30
かなずちラッコ
勝手に想像していた印象とは違ってすごく真っ当な生き方でした。この本を読む限りは好印象しかない。
2022/01/16
しゅうこう
かつて美術展に行った際、上品で静的な絵画が立ち並ぶ中「我が子を食うサトゥルヌス」を見た時の衝撃が忘れられない。もともと彩り豊かな絵を描いていたゴヤが晩年に黒い絵を描くようになった経緯を、当時の時代背景と、自身に起こった環境や身体的な変化に沿って解説してくれており分かり易かった。知れば知るほど沼にはまりそうな画家だ。
2021/08/15
スナフキン
上野の国立西洋美術館で開催されていたゴヤ展の予習に読みました。
2012/01/22
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