バッハ:神はわが王なり (知の再発見双書 58)
バッハ:神はわが王なり (知の再発見双書 58) / 感想・レビュー
rymuka
読書録あり → http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-105.html
2023/09/15
velikiy99
バッハの生涯を概説した内容。音楽性の違いといった理由で解散するバンドも現代にはあるが、バッハもその時々の雇い主の、教会音楽に対する軽視に不満を抱いて職を転々としたことが書かれている。当時の楽譜が散逸・喪失していることを考えると、才能があってもそういった不運に遭った結果作品が世に残らなかった天才もいるのではないかと思う反面、多少の不遇は解決して世に残る作品を作り続けられたところに、バッハのバッハたる所以があるのかとも思った。
2018/01/05
ma_non_troppo
JSバッハのことをはじめて知ろうとする人には最適な本だ。前半はバッハの生涯、後半はその主要作品の解説という構成になっている。豊富な資料はほとんどがカラーだし、文章も平易で、音楽的な専門用語の説明も簡潔でわかりやすい。「平均律」についてのグールドの見解の抜粋が載っていて、それが非常に興味深かった。バッハの二番目の妻アンナ・マクダレーナが、夫の死後だれとも再婚せず、極貧のうちにその生涯を閉じ、「貧民」として葬られたという事実をはじめて知った。
2011/01/26
ひらめ
まさに偉人中の偉人であるバッハ、合唱団の下手さに嫌気がさして辞めたり、就職活動に躍起になったり、良い上司のもとで働けたり嫌な上司に嫌々仕えたり。今の世の人々と大差ない暮らしの中、やはり信念のブレなさはまさに筋金入り。その使命を果たすための努力、労力は想像を絶する。神から巨大な才能を与えられたことへの感謝が彼を動かしていたかのようだ。
2013/06/21
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