「星の王子さま」の誕生:サン=テグジュペリとその生涯 (知の再発見双書 89)
「星の王子さま」の誕生:サン=テグジュペリとその生涯 (知の再発見双書 89) / 感想・レビュー
コニコ@共楽
今月の課題本「星の王子さま」をより深く知りたいと思って読んでみました。サン=テグジュペリが、海や山、砂漠を飛んで地球規模で生き抜いたことがわかる本でした。特にサハラ砂漠の中継地キャップ・ジュビーで働いていた時の生活が、彼の人生の最大の転機になったのが感じられました。彼は広大な砂漠の中で、孤独と美しさとを見つめていたのではないかと。「星の王子さま」のラストの絵を思い出さずにはいられないです。
2019/12/10
だい
サン・テグジュペリさんの有名すぎる童話「星の王子さま」の解説と作者の生い立ちに始まり波瀾万丈な生涯を説明しており、作品の背景や思想を知るには最適の一冊です。 様々な角度から作品を考察しておりサン・テグジュペリさんの生い立ちや写真、デッサンなど貴重な資料が掲載されています。
2023/05/25
うえ
サン=テグジュペリの生涯。監修者序文によればなんと著者はサン=テグジュペリの実妹ガブリエルの孫娘に当たるそう。冒険を求めそれを可能にする旺盛なバイタリティと、あまりにも脆い繊細さを併せ持った作家。生きるには辛すぎたであろう天才パイロット。本書ではそれとも共に彼の宗教性にも言及。「サン=テグジュペリはカトリック的な環境の中で育てられた。成長するにしたがって教義には疑問を抱くようになったが、内的にはきわめて高い精神性を保っていた。宗教の人為的な部分からは遠ざかったが、聖なるものに対する感覚は失わなかった。」
2021/11/01
マカロニ マカロン
個人の感想です:B。サンテックスは大西洋無着陸飛行をしたリンドバーグとほぼ同世代。航空郵便の黎明時代を切り開いた実績と、数々の小説の成功でレジオンドヌール勲章迄受賞している。だが、故国フランスはナチスドイツの占領下におかれ、ヴィシー政権、ドゴール派双方からの批判を浴び、飛行士仲間からも疎んじられた。栄光と挫折の両面を経験していたことが、『星の王子さま』にも投影しているのだろう。この本の挿絵は現在出版されている多くの本の1999年以降の原画ではなく、NYで出版された初版本の絵を使用しているようだ。
2020/10/14
たつや
サン=テグジュペリの生涯を知ることが出来たよ。大変、興味深く読めました。からーのイラストや写真も多く、読みやすい本ですが、図書館なら、いつでも借りれるでしょう。
2024/11/20
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