大阪古地図むかし案内:読み解き大坂大絵図
大阪古地図むかし案内:読み解き大坂大絵図 / 感想・レビュー
Wataru Hoshii
古地図本はいろいろあるけれど、大阪のは珍しい。いまでも江戸時代以来の区割をよく残している町だけに、この本を片手に町を歩くのは面白そうだ。土佐堀界隈と土佐とのつながり、堀江新地や曽根崎新地の成り立ち、職人たちの町の由来。今につながる土地の記憶(ゲニウス・ロキ)の物語が詰まった、大阪の歴史に関心のある人は必携の一冊。
2010/03/26
わ!
この本は、江戸時代の大阪の古地図もメインに解説してくれる本だ。この著者は古地図を「読み解く」と云っているが、まさに古地図とはそのようなもので、いろいろな情報が織り込まれているわけである。そりゃそうだ。何年前の人かは分からないが、古地図はその時代の人がその時代の自分が知っている情報をいろいろと織り交ぜて作っている。しかもそれが江戸時代の版木の地図ともなれば、一世一代の知識を織り込んで作られているものなのだ。なるべくそこに書かれた情報を引き出して「読み解く」。それが古地図を眺める際の礼儀と云うものでもあろう。
2014/09/08
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