続々・大阪古地図むかし案内:戦中~昭和中期編
続々・大阪古地図むかし案内:戦中~昭和中期編 / 感想・レビュー
狐狸窟彦兵衛
古地図シリーズの第3集。昭和の中期編。第2次大戦で灰燼に帰した大阪の復興の様子を地図の変遷を通して解説しています。昭和21年の大阪市地図には戦災焼失区域明示と注釈があります。大阪市内のほとんどが、その焼失区域に当たっていて、空襲の猛威を確認できます。その屋根の下には人が住んでいたのです。大阪の戦争被害と復興の経緯を丹念に発掘した労作です。
2016/03/19
わ!
あの「大阪古地図案内」の最終巻である。最初が江戸後期、次巻が明治~大正、そしてこの最終巻が戦中・戦後である。面白い。この著者、本渡さんの言うように、地図というものは、一枚一枚並べても面白いが、歴史を隔てて、数枚並べると…当たり前だが、その町々の変遷が見られるのである。さて内容だが、面白さとしては、この巻が一番暗い。それはそうだろう、何しろ戦中時の話だ。しかし歴史を学ぶにあたって、明るく楽しい箇所のみを拾い集めて組み上げるのはルール違反だ。
2015/04/05
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