本のリストの本
本のリストの本 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
題名通りの「本のリストの本」なのである。本を欲する人間は、あらゆる局面で本のリストを作っているのだと改めて思わされる。そんな本のリストの話をするメンバーが著者の5人。このメンバーなら面白いに決まっている。最初に著者達が、自分の人生に影響を受けた10冊を挙げてくれているのが興味深い。なるほど世代的にコレに影響を受けたのか!と、いちいち感嘆したりした。私も影響を受けた10冊を考えたが、これが案外難しい。今の新しい好みが邪魔をして、純粋に良かれ悪しかれ強い影響を受けた本とは、今は決別していたりする。人は変わる。
2020/09/04
さら
文字通り本のリストでした。「マンガの中の本棚に描かれた本のリストたち」「刊行しなかった本のリスト」「ある古本屋の架空図書のリスト」「大人になってから読んでよかったと思う本のリスト」等々。 活字で見るのと本棚の写真を見るのとでは全然違うなぁと読みながら思っていました。別に、本棚の写真が載っているわけではないですよ(笑)。
2020/10/13
阿部義彦
本の虫には楽しかったです。創元社より「本の虫の本」の続編が出ました。このリストの括り方が実にバラエティーに富んで独創的です。「名曲喫茶に積まれていた本のリスト」「獄中で読む本のリスト」「タイトルが同じ書体の本のリスト」等など。南陀楼綾繁さん他、五人の手になる共著です。創元社らしく、本好きの心をくすぐる落ち着いた装丁もお見事です。所々にある実際の本の書影も素晴らしいです。少しずつゆっくり読ませてもらいました。
2020/09/26
りらこ
世の中に読みたき本は数多く、それらを全て読める程人生は長くないことを自覚しているつもりだが、それでも平常心でいられないワクワクがたくさん詰まったこの本。自分の読書傾向にも気づくだろうし、まだ見ぬ世界の扉があちこちに開いていることにも気づく。児童書、絵本に激しく惹かれることを自覚させられたし、漢詩も読みたいし三島由紀夫も読破していないし、神保町のそばに居ながら開いている時間に行けないストレスを抱えているから今すぐあの古本の匂いを嗅ぎに行きたいし。至福とモヤモヤが隣り合い、焦燥感に駆られる。
2020/10/12
leo
何かしらのリストというものには、何故か心惹かれる。本書も様々なテーマに基づく本のリストにまつわるエッセイということで興味深く読んだ。とくに、刊行予告だけされて実現しなかった本や、そもそも存在しない想像だけの本など架空の本のリストのパートが面白かった。そして本書を読んでいると、読書メーターの読みたい本リストが増える笑。
2020/10/17
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