ハイデッガー全集 第21巻
ハイデッガー全集 第21巻 / 感想・レビュー
Püppie
『存在と時間』の前にハイデガーが行った講義を基に編集されたもの。『存在と時間』では現存在(Dasein)のDaの統一性として言われたSorgeについて、それがカントの図式論からフッサールの志向性についての考察を念頭に組み立てられていったことが伺える。それにしても、論理そのものについてほとんど触れられてないことに驚く。ここで語られるのは論理を可能にしている現存在の構造、つまり開示性(Erschloßenheit)=真理(Wahrheit)である。死への存在(Sein zum Tode)はまだ関係ない。
2012/03/05
感想・レビューをもっと見る