日本のたしなみ帖 和菓子
日本のたしなみ帖 和菓子 / 感想・レビュー
ちはや@灯れ松明の火
耳にふれる詞が季節を描く。てのひらの桜の薄紅が一面に広がり春の歓びを謳いだす。指先から伝わるのは曲線のまろやかさと直線のなめらかさ。視て、嗅いで、味わうだけじゃなく、聴いて、触れて、そのすべてで感じて召し上がれ。古を生きた人が見た景色が、ささげた祈りが、編みだした愉しみが、時を越えて受け継がれてきた。今を生きる人が見る夢が、浮かぶ閃きが、研いてきた技術が、新しいかたちを創り出していく。いきものが世界になじんでいくように。自然より生まれた人の手からささやかな自然が生まれる、和菓子という雅な名を与えられて。
2018/02/02
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初版2015年。「和菓子のアン」を読んで以来、和菓子の魅力にはまっています。本編には、四季折々の和菓子が並んでいます。四季がある、そして繊細な作業を得意とする日本だからこそできたお菓子なのだと、感じました。
2015/03/11
猫
和菓子のあれこれが分かりやすくまとめられている。種類、歴史、材料の話、美味しいお店…と、薄い本の割にポイントはちゃんと押さえている、教科書的な感じ。上生が中心な印象。
2016/10/21
伶夜
五感の総合芸術(本文より)
2017/04/01
竜王五代の人
見て綺麗なお菓子で心をつかみ、歴史や材料(米から多彩な粉が! 卵以外の動物性のものがないとは)まで手軽に触れられる良本。美(例えば四季の)を扱っても、絵画や写真と違って、和菓子は材料のせいか柔らかい雰囲気となるのが良い。それにしても、どら焼きの茶色いのが本当においしそう。
2021/03/06
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