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車掌

車掌

車掌

作家
穂村弘
寺田克也
出版社
ヒヨコ舎
発売日
2003-04-01
ISBN
9784434030673
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車掌 / 感想・レビュー

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tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

かなり自慢できる“危険な本”見つけちゃった( ̄∇ ̄)エヘヘ 言葉の魔法使い穂村弘✖怪獣的な画の力持ち寺田克也の 2人の怪人が描くショートストーリーズ『車掌』だよ。 知ってた?? こういうのだよ。 刺青とピンクのマニキュアをしている車掌さんに首を絞められるお話の「車掌」に、 ツートンカラーの正義の車に追っかけられる 3じ40ぷんの場所でハンドルを握って車を運転する子供をえがく「こどもカー」など へんてこりんなお話が5つもだよ。 ☆8.0(5点満点なんですが)

2021/03/16

にし

感受性豊かな穂村さんらしい詩集です。五編からなる詩集も一編ごとに全く違う読み物に仕立ててしまう。お気に入りは「珈琲ビートル」四ページしかない内容も掘り下げれば小説になりそうな一編です。「なつ」は穂村さんの長歌を読んでいるような気分。表題作の「車掌」ではパラレルワールドに引き込まれ、加えて寺田さんの挿絵が襲いかかるような迫力で追ってきます。マーブル模様の中に身を委ねたような読了感です。

2013/09/22

キジネコ

いいね、いい。早く読めるからじゃないよ。文字の数が少ないからでもないよ。文字数が本の善し悪しを決める大切な要素だとすると電話帳や百科事典や携帯電話の取説も「良い本」の上位にランクされてしまう。この本は詩集かな、それとも絵本かな?そういうカテゴライズには意味がない!ってのが正解だね。「なつ」「フォトグラフ」が好きな順番をつければ1と2。「珈琲ビートル」も捨てがたい。「子供カー」も可愛らしいし、勿論「車掌」もシュールでカッコイイ。おいらも 夜の電車に乗ってみたくなった。言葉が生きてるね。(o^^o)

2013/07/15

ぐうぐう

夢とは、無邪気さの連なりだ。無邪気さが起こす妄想が、連想を引き起こし、次から次へと奇妙な出来事が転がっていく感覚。そういう意味で、夢とは子供に還る行為とも言える。穂村弘と寺田克也のコラボレーション『車掌』は、そんな夢を見るような手法で描かれた物語が5編収録されている。まさしくイマジネーションの連想が輪廻する「フォトグラフ」、願望の暴走としての「こどもカー」、そして妄想のバイオレンス「車掌」。子供に還った二人の、無邪気な妄想が、楽しく怖い。

2013/06/16

Roy

★★★★+ なんだかとてもいい。どれもいい。ほんわかさせつつも黒い物語という蛇に丸呑みにされてウンコになって出てきた読後感。絵もプリチーでマッソーでアメリカン。車掌に首絞められただけで漏らしそうなんです。(あっ!ウンコじゃなくっておしっこね☆)

2009/04/20

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