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Voice (アルファポリス文庫)

Voice (アルファポリス文庫)

Voice (アルファポリス文庫)

作家
市川拓司
出版社
アルファポリス
発売日
2006-10-01
ISBN
9784434084423
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Voice (アルファポリス文庫) / 感想・レビュー

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あつひめ

心の声は、空気に弾かれて飛ばされて声の角が削れてやっと届くような…もどかしさを感じる。治りかけの瘡蓋をはがしてまたうっすら血が滲むような…。涙というより、心がザワザワ泡立って息苦しくなってしまった。それはなぜなんだろう。ページをめくると脳裏を掠める金木犀の香り。思い出には香りが付き物。生と死、出会いと別れはいつも一緒に行動してる。求めれば去り、離れれば…追いかけ。その中に拠り所を見つける。永遠に手に入らない拠り所。はあ、とても苦しい…。

2014/03/25

ブルちゃん

これは凄く不思議だった!人の心だけに焦点をあてた小説だと思った。喪失感や哀しみだけが静かに描かれる感じ。一定の暗さだけど、文体がサラサラしてほんとに綺麗だから、ズーンってしない。ラストはウッ😢ってなってしまった。Separationも読んでみたい✨

2021/03/24

mmts(マミタス)

ファンタジー系なので、きっと好き嫌いは分かれるように思いました。正直、現実味のない小説は好きではありません。しかし、叶わなかった恋愛を思い出せるような、そんな展開でした。結構、思った以上に言葉が染み渡りました。喪失感を上手に表現しているように感じました。切なさを言葉で上手に表現することは難しいですが、それを市川さんは器用に描写しているように思いました。悲しいけど、それは徐々に救われるように思いました。ただ、余計な伏線が有るような無いような。弟が死んだ時に聞こえた声とか。

2015/04/19

Walhalla

この作品だけを単独で読めば良かったのかも知れませんが、『Separation - きみが還る場所』の直後に読んでしまったことを深く後悔しています・・・。 この2作品は、Another Storyの位置付けなのでしょうか? Separationを読み終えた後の、私の中の裕子のイメージが全て吹き飛んでしまい、ごめんなさい、後味の悪さだけが残ってしまいました・・・。

2017/05/26

いずむ

誰かと繋がっているのに、繋がっていたいのに、世界は、彼ら彼女らの中でとっくに完結してしまっている。そんな気がして、背筋が凍るような孤独感を味わった。どこか虚ろで、退廃的なこの青春は、彼らがオトナになれないティーンたちだったから?寂しい、悲しい。想い合っているのに離れようとする。離れていく二人があまりにも簡単に思い浮かべられてしまうことが、どうしようもなく、胸に大きな穴が開いたように切なく、落ち着かず、堪らなくなる。無力な自分に狼狽え、打ち拉がれる。語られない明日が、せめて2人にとって幸福でありますように。

2012/03/29

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