からくり夢時計: Dream・clocks
からくり夢時計: Dream・clocks / 感想・レビュー
ちょろこ
涙、涙の一冊。一人の時に読んで良かったというぐらい、思いもよらぬ涙にやられてしまった。家族に不満を持つ少年、聖時がひょんなことからタイムスリップしたのは自分が産まれる直前の12年前。今は亡き母に出逢えた喜び、甘えたい感情には微笑ましさを、祖父との浪漫溢れる会話にはワクワク感をもらえた。終盤は涙、また涙。自分の存在意義、見えなかった愛。知らなかったことを知る時、それは人が成長する大切な瞬間に変わる。そして知った後、どう自分を見つめ直すか…聖時の素直さが心に沁みた。愛と今流れる時間と命の大切さが伝わる良作。
2022/08/19
ミーコ
「虹色ホタル~永遠の夏休み~」が、とっても良かったので こちらも楽しみな1冊でした。最初は余り引き込まれず このままかな?と残念に思ってたら タイムスリップして会った事の無かったお爺ちゃんとご対面して、お話を聞いてる場面からグッと引き込まれます。ズーッと会って抱きしめて貰いたかった お母さんと会えて本当に良かった❗ ツラい現実を知ってしまったのは悲しかったけど、その分強くなれたと思います。お母さんの言葉の一つ一つが心に沁みました。聖時くん 皆の愛情をイッパイ受けてたんだね。心に灯りがともる様な暖かいお話。
2016/06/05
たか
『虹色ほたる』に次ぐ、川口雅幸のジュブナイル第二弾。前作に比べると、感動はやや劣るが、ストーリーはこちらの方が面白い。 ▼さびれた商店街の時計屋の次男・聖時。聖時が赤ちゃんの頃、母が亡くなり、父と二人暮らし。ある日、離れて暮らす兄と電話で喧嘩をし、古い祖父の作業場で不思議なカギを見つける。カギを時計に差し込むと、12年前にタイムスリップしていた! 生きている頃の母や祖父、子どもの頃の兄と出会い、知らなかった家族の思いやり、秘められた思いに気付く…。こういう話しにめっぽう弱い。B評価
2022/07/29
はつばあば
児童書とは思わず購入していた本をやっと開けることができた。産まれ落ちる時に母親を亡くした時計屋の次男坊の聖時がタイムスリップしました!。タイムスリップした時代は「鬼ぃ」と呼ぶ兄が今の自分と同じ小学6年生。祖父も母親もいて、母親の大きなお腹の中には自分が。亡き母や祖父に出会え賑やかだった頃の家族の中に、祖父の知り合いの子という名目で入り兄と友情を温める。う~ん昨日のうちにレビューを書いとけばよかった!。今日は仁義なき・新婚・新妻・愛妻生活の3冊を再読して「よろず情ノ字」で陰間の痔の話や早死にBLって・・と
2023/11/19
junkty@灯れ松明の火
いつも厳しい兄と気配りの足りない父親。2人とケンカした主人公は不思議な鍵を見つけた事で、まだ母親が生きていた過去の時代へ…。かなり号泣してしまいました。家族は例え見えなくても家族か〜。素晴らしい家族愛ですね。いや〜素直な気持ちになれました。本物の時計屋さんが書いたグッとくる時間旅行物語、ホント泣けたな〜。最近涙もろくなったかな(笑)
2011/05/11
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