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老人と海 (柏艪舎文芸シリーズ シリーズ世界の文豪)

老人と海 (柏艪舎文芸シリーズ シリーズ世界の文豪)

老人と海 (柏艪舎文芸シリーズ シリーズ世界の文豪)

作家
アーネスト・ヘミングウェイ
中山善之
出版社
柏艪舎
発売日
2013-09-13
ISBN
9784434176500
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ジャンル

老人と海 (柏艪舎文芸シリーズ シリーズ世界の文豪) / 感想・レビュー

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キムチ

個人の感覚で・・訳者中山氏の文体は好み(巻末で述べる氏の当作品に掲げる心情も若さが持つ老年への畏敬という感覚が伺える。更にヘミングウェイの友人への手紙を添えてある~素直に読んでくれることを読者に期待していたのだろう、と)ヘミングウェイの容貌から醸し出される空気感が存分に頁に充満している。少年、漁師仲間とその他大勢は、まさに舞台の遠景。訳者曰く かつての訳者より若い自分が「老漁師の心境を擬人化する如く語る呟きは【じい様】と。言い得て妙。執筆後ナイル川での悲惨な事故とノーベル賞、そして酷い鬱と持病の悪化。

2024/04/30

ふう

【ガーディアン必読小説1000冊】#57 海は海である。老人は老人である。少年は少年であり、魚は魚である。 ヘミングウェイが読者に期待したとおり素直な気持ちで読んだ。 望みを持たないのは愚かだ、と読者である老人も思った。 それぞれの読み手がそれぞれの感慨を抱くであろう、いい小説。

2015/09/10

テツ

『老人と海』はもともと好きな小説ですが、読んだことのない訳者の方というのと表紙のイラストに心惹かれて購入。わりとおっさんになって読み返してみるとサンチャゴが海の上で何故孤独に戦ったのか、一体彼はその戦いで何を示したかったのかなどについて、最初に読んだこどもの頃とはまた違う感想が浮かんでくる。サンチャゴは勝ったわけでも負けたわけでもなく、ただ自分自身の存在を大海と大魚、そして自分を愛する少年に示した。魚を失ったことも含めて全てがサンチャゴ自身なんだ。とても清らかな自己実現の一つの形。

2015/01/07

sirokuma

やっぱり、何度読んでもいいな。いろいろ考えさせられる名作。新訳もよかった。人生経験を積んだ訳者だからこそ出せる味があるのだろう。

2013/11/17

とし

名作とのことで読んでみたが、あまり心に響かなかった。 サンチャゴとマカジキの気高さ、自然の雄大さは感じたけれども、マカジキとの闘いを退屈に感じてしまう今の私には何か共感できないものがあるんだろうなと。 自分がサンチャゴになりきれない脂ののっている時だからということもあるかもしれない。 夢オチ説もあるとのことだけど個人的にはサンチャゴとマカジキの気高さ、誇りは目に見えるものではなくて、他人は干渉する事のできない領域なのかなと思った。 人間は負けるようには造られていない 殺されるかもしれない、でも負けはしない

2021/12/31

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