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奇跡の日本仏教 (詩想社新書 4)

奇跡の日本仏教 (詩想社新書 4)

奇跡の日本仏教 (詩想社新書 4)

作家
島田裕巳
発行詩想社 発売星雲社
出版社
星雲社
発売日
2014-12-05
ISBN
9784434199400
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奇跡の日本仏教 (詩想社新書 4) / 感想・レビュー

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すうさん

仏教史なら同著者で他にいい本があったと思う。本書は日本仏教史がテーマだが、仏教と日本政治との関わりの方が強調されていると思う。特に近代以降に、一緒に日本の宗教史を歩んできた「神道」との分離と共に、国家神道として国家イデオロギーを担わされた神道と在家仏教として檀家システムで全国の住民情報を把握する役割を持つ仏教への役割分担が始まり、騒然とする中で新興宗教が乱立していった。日本仏教が、日本人の「現世利益」や「魂の救済」から個人の「癒し」へその役割が変わっていき、これからどこへ行くのかを興味深く見ていきたい。

2019/03/14

もくもく

仏教の「奇跡」と言うより「軌跡」のような内容で、わが国の宗教の変遷をまとめた一冊でした。1500年前に日本に伝来した仏教が、土着の神祇信仰と融合したり、儒教と競合したりしながら、多数の宗派に分かれていく様が解説されていました。近現代の宗教界についても少々言及されていて、オウムのような仏教系の新宗教まで解説しているのはちょっと新しいかもしれません。宗教史の入門編としてはなかなか面白いのですが、表面をなぞった感も拭えずに、ちょっと食い足りない感じがしたのも本音です。

2015/01/26

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