女うた 恋のうた
女うた 恋のうた / 感想・レビュー
すみの
冒頭、林望先生は現代歌人の林あまりの歌を紹介し、『をとこ』という性とは異なる『をんな』独自の歌を讃えている。先生のお好みの歌人の歌を紹介解説。異性を意識する特に恋歌に各歌人の女性らしい視点、本能のようなものに注目。地元の円通寺で修行した良寛和尚と歌のやりとりがあった貞心尼に興味を持った。70歳と30歳、年の差40の恋歌。もっと古文の授業を真面目に受けとけば良かったなあ(笑)。
2016/01/11
ダリア
全く知らない女流歌人が多くて意外な発見という感じ。魅力的な人も多かった。ただ、和歌は解説がないと分からないので現代語訳は必須だが。今度、和歌の本を読んでみようかしら。
2021/08/23
もりおか
奈良から大正時代の様々な女性の恋の歌を面白くて腑に落ちる解説で丁寧に紐解いている。特に、貞心尼と良寛の恋愛関係としか思えないような情熱的な歌のやり取りは凄く面白かった。積極的な貞心尼に対し良寛は始めのうちこそ諌めるものの、次第に感情に素直になっている様子は、完全に現代の恋愛となんの変わりもない。 また、祇園梶子という茶店の女店主の話も普段はなかなかスポットの当たらない庶民の恋愛の様子が垣間見えて共感出来た。 和歌をあまり知らなくともかなり楽しめる本。
2014/12/03
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