KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

なりきり訳 枕草子 平安の衣食住を知れば古典がわかる

なりきり訳 枕草子 平安の衣食住を知れば古典がわかる

なりきり訳 枕草子 平安の衣食住を知れば古典がわかる

作家
清少納言
八條忠基
出版社
淡交社
発売日
2021-09-17
ISBN
9784473044808
amazonで購入する

なりきり訳 枕草子 平安の衣食住を知れば古典がわかる / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

たかこ

#読了 「はなとゆめ(冲方丁)」「本日もいとをかし!! 枕草子(小迎裕美子)」を読んでから春はあけぼの以外の段もちゃんと読みたいな、と思いつつ原文で読む自信はなし…ということで「清少納言になりきった現代語訳」であるこちらの本を。現代語訳がとても素晴らしく、本当にしっくりきて面白かった。清少納言の感性の豊かさが随所に表れていて、とても自由であるのがよくわかる。今の時代も一緒!と共感するところがたくさんあり、こうやってつながっていった歴史がつみかさなって私の一部にもなっているのだなぁと感じます。

2022/02/02

どりーむとら   本を読み深めたい

 少し長めの章が面白かった。「女の生き方」では「忘れられた日本人」にでてくる大崎小島の娘さんが結婚前に父親には内緒で家出をして何処かで仕事をして世間を知ってから結婚するという話を思い出した。枕草子の時代はもちろんテレビもなく、詳しい世の中の事情は見えなかったろうな。(現代でも本当の所は体験してみないと分からないけれど。)枕草を読んだ女性は何を考えたろうか。

2024/11/17

どりーむとら   本を読み深めたい

 NHKの「光る君へ」で枕草子を紫式部が定子さんの影の部分をかいてないという批評をしたのが読んでみようと思ったきっかけだ。確かに定子さんの影の部分は書いていない。でもそれ以外の人物の影の部分は良く表現されていると感じた。絶対に高校の教科書には載らないような内容が面白い、高校で扱う、春はあけぼのなどが出てくるとそれだけでも、この本はもういいやと思ったことが後悔される。八條忠基さんの訳でその面白に気がついた。名訳でした。読んでよかった。

2024/11/07

マカロニ マカロン

個人の感想です:B+。2019年に橋本治さん訳の『桃尻語訳 枕草子』を読んだ。この本で枕草子の内容への理解は深まったが、やはり千年前の感覚とのギャップを感じたのと、村上春樹さんの「翻訳には賞味期限がある」という言葉通り、1987年の訳なので「ヤング」とか「ナウい」に死語感があった。その点で、本書は清少納言がブログを書いたらこうなるという訳で読みやすかった。また、私も「刀伊の入寇」や和泉式部関連の本を読んだことで、頻繁に登場してくる藤原道隆、伊周(これちか)、隆家への親近感がわいたことも作用していると思う

2022/06/28

セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように

もっと詳しいのを期待していて、それほどでもなかった。でも本文の現代語訳を読んでから、別の本で原文をみると、なんとなくでも納得具合が格段に違う。読んで良かった。車の種類、女房たちの食事に使う折敷。清少納言は中宮の採用の契約社員みたいなもので、対する、国家公務員である高級女官をとても羨ましい思いで見ていた、と。意外な発見。

2023/08/04

感想・レビューをもっと見る