KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

現代小説作法 (レグルス文庫 22)

現代小説作法 (レグルス文庫 22)

現代小説作法 (レグルス文庫 22)

作家
大岡昇平
出版社
第三文明社
発売日
1972-11-01
ISBN
9784476010220
amazonで購入する

現代小説作法 (レグルス文庫 22) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Hiro

著者も冒頭で断っている通りこれを読んで小説が書けるようになるわけでは勿論なくて、これはいわば小説に関する読書案内である。そして本当に楽しい小説案内書であった。次々に引用される様々な小説作品からの引用とそれらに付される著者の手慣れた評言の面白さ。ただ60年以上前のものなので、俎上にあがるのがスタンダール、デフォー、漱石、鷗外、荷風など古典ばかりで古すぎるのが難点か。でも最後の芥川の藪の中を論じた分析は見事。ここに出てくる古典を一通り読んでからまた再読したいものである。

2022/01/12

寛理

☆☆☆☆☆ ちょっと前から熟読し続けている本で、一見平明に書かれているが、いくらでも深く読める難しい本だ。とりあえず、巻末の「芥川龍之介を弁護する」は「藪の中」論で、「透明な批評」にも見えるがやはり違って、当たり前に読めていると思っていた芥川の短篇ですら我々は本当には読めていないのだ、と衝撃を受ける。

2019/11/11

山中タカ

書き方というよりも小説の公平な読み方について多く割かれている。さすが昭和のインテリ。特にスタンダール、バルザックの諸作品について書かれているところは見事。巻末の「芥川龍之介を弁護する」は途中まで読んで関係ないと思ったのでスルー。

2015/02/20

感想・レビューをもっと見る