ダイアローグ 1 1970-1979
ダイアローグ 1 1970-1979 / 感想・レビュー
OjohmbonX
書いてるものはだいぶ違うけど、この対談相手の中で一番姿勢を共有してるのは蓮實重彦なのね。柄谷・蓮實の対談2回目で構造主義の限界の話が面白かった。書き言葉は話し言葉から成立するって前提でその他をバサバサ切ってツリー上に構築するのが構造主義のパワフルさ。でも実は音声言語も文字から逆に見出されてて、音声vs書記の対立で見るとそこが隠蔽される。文学的な言語/エクリチュールは話し言葉の意味を覆そうとする=対立の前にある自然言語に触れようとする運動なのに、小説を構造主義で分析しちゃうとそれを見ないことになる。という。
2013/06/19
柄谷行人と中上健次のイキリっぷりが終始凄まじいw妙に占星術に詳しい柄谷(前妻の冥王まさ子の影響w?)とか、オカルト方面から柄谷を論じている人はいないのかとは思う。面白いと思うんだけどなあ。
2023/02/06
KN
対談の相手は吉本隆明、廣松渉、岸田秀、中村雄二郎、中上健次、蓮見重彦、磯田光一、長崎浩、安岡章太郎。中村雄二郎との対談がなんだかとてもいい。廣松が柄谷相手に対談していたとは驚きである。
2014/01/03
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