執着の捨て方
執着の捨て方 / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
遠(おん)離で本当の自由を(1頁)。捨てて手放す(ゴシ太5頁)。断捨離に近いか。生きることは、捨てながら進む(28頁)。真実を早く理解して、サッと素早く捨てる訓練をすればいい(71頁)。慈悲の瞑想が最後に整理されているが、 オプションの自分の嫌いな人、自分を嫌っている人の幸せを願う(213頁)というのは極めて難しい相談だと思う。 キリスト教の隣人愛のようなものかもしれない。できもしないのを無理強いもできないのだから、できる範囲で願う、 願わないのも心の自由だと思った。
2015/03/23
テツ
残念ながら僕たちは修行を積み重ねた人間ではないので欲望をゼロにすることはできない。僕自身はかなり物欲がないタイプの人間だと自覚してはいるけれど、それでも物質ではなくても、大切に抱えて執着している人間や想いはある。そうした存在についても欲張りすぎないこと。確かに欲望は人間社会を発展させるための原動力にはなるのだろうけれど、過ぎたそれは容易に個人を破滅させる。欲望は更なる欲望を生み出し飢餓感のみが増していく。求め過ぎず今手の中にあるものに満足し幸福を感じ生きていく。忘れずにいたい。
2019/06/20
江口 浩平@教育委員会
【仏教の教え】 生きることは、捨てながら進むこと。そもそも世の中のありとあらゆるものは変化していて、こだわる必要があるものなどない。と頭では分かっていても怒りが湧いてきたり、不安に襲われたり、悪習慣に陥ったりしてしまう。そんな執着に対して、客観的に観察しましょうと説くのが本書。執着をなくそうと躍起になるのではなく、「ああ執着しているな」と気付くだけで、囚われから逃れられる。その気づきのことを「オートパイロットモードから手動モードに切り替えましょう」と表現しているのがいいなと感じた。
2017/10/23
陽麿(お陽さま麿やか)
アドラーはすべての悩みは対人関係にあると言った。対人関係の源は執着ではないのか。執着を捨てられたらどれだけ身軽になれるか。それが出来ないから人は皆悩む。この本を読む人は自分が執着を捨てられないとわかっている人。 自分に執着があるとわかっていない人はもっと辛いのではないだろうか。とにかく執着を捨てるトレーニングを積んでいこう。明日はもっと明るくなっているだろう。
2016/05/02
オ・パッキャ・マラ夫
クヨクヨ、モヤモヤした時。これって結局執着なんだなと捉えてみたら、いつもより思い詰めなくなりました。未練がましく手放すより潔く手放した方があとの時間を気持ちよく過ごせますね。はじめはすらすらと読めましたが、第4章の「我論」を捨てる までくるとさすがに難しかったです。
2019/11/21
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