すべての女は美しい (だいわ文庫) (だいわ文庫 D 33-1)
すべての女は美しい (だいわ文庫) (だいわ文庫 D 33-1) / 感想・レビュー
lonesome
天才は天女によって作られるとはまさにその通りかもしれない。ヨーコさんのことを天女といって大切にされていたんですね。天才アラーキーと自分で言う理由もなるほど、写真を撮る才能はもちろんあるとは思うけれど、それよりも技術ではなく対象にありのままの情で向き合うことで写真を撮っているからなんだと理解した。写真は「未練」だ、未練がなかったら写真を撮って残そうと思わないとか、感情は人間同士の肉体のぶつかり合いから生まれるとか、ただのエロオヤジじゃない魅力的な言葉があちこちに見つけられるエッセイだった。
2014/08/22
三平
写真家荒木経惟、76歳。年齢を感じさせないスケベ親父の秘密の一端を知りたくて、この本を手に取った。この人は自分の作品を私小説という。確かにただ対象を切り撮るのではなく、対象と荒木の生な関係性が見えてくる。特に女性を撮る際には、モデルだけでなく撮影者の体温まで感じるような。すべての女性は美人だろうがブスだろうが、その人にしかない魅力を秘め、それを荒木は露わにしていく。その美しさ、エロさが見えるのだからいくつになっても人生が活力に溢れる訳だ。いつかその域に達してみたい!
2017/04/12
tom
ほとんど読むべき箇所のない本。同時並行で読んだ「天才になる! (講談社現代新書)」は、荒木さんの写真スタイル、写真履歴をきちんと読み解いていて、なかなかの良書。両者の格差に驚く。
2016/06/23
たな吉
『気(け)』を出したり出さなかったりして生きていたいと思います。写真の天才、天才アラーキーから話しかけられてるつもりで読了。
2015/11/12
suzumari
女を心底リスペクトしてるのね。ただのエロおやじじゃなかったw まじめにエロスを探求してる人って、ホレる要素あるなと思いました。
2010/10/11
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