どうよく生き、どうよく老い、どうよく死ぬか (だいわ文庫) (だいわ文庫 D 73-2)
どうよく生き、どうよく老い、どうよく死ぬか (だいわ文庫) (だいわ文庫 D 73-2) / 感想・レビュー
青蓮
タイトルに惹かれて手に取りました。「歩んできた自分自身の過去のなかに、「いま」を耐えて生きていく力を人は育んでいる」生きていれば、自分の力ではどうすることもできない辛くて苦しい出来事があるけれど、でもそれを嘆いているばかりではいけない。寧ろその困難を自分の糧にするならば、必ずその先へと進んでいけるはず。とは言え、その実行はそう簡単でもないのだけれど。抱えてる苦難から逃れようとするのではなく、正面から向き合うこと。他者の悲しみや辛さに心を寄せること。そうして初めて自分も救われるのだと教えられました。
2017/01/15
rebeccamycin
医療人として窶した人物なだけあって模範となる心構えが多く紹介されていました。平易で読みやすく、記憶に残るフレーズもあって手に取った甲斐がありました。
2019/11/18
nama
一瞬一瞬を存分に味わうことに「力を出し惜しみしない覚悟」。そうやっているからこそ、彩り深い生を生きていけるんですね。先日若くして亡くなられた某氏の生き方に想いを馳せた。その方にも、きっと心に寄り添って頂ける、いい関係者との出会いがあったんだろうと、この本を読みながら思った。 死を意識するからこその生。その通りだなぁ、と。「自分の心の持ち方が左右する!」と前向きに生きようと思った。
2017/09/30
TAKA
よくまとまった本だと思う。 医者としての在り方、看護師としての在り方について語っている部分に、医療に携わる人たちの心構えの高さに胸打たれた。 患者を孤独にしない、配慮と思いやりのある言動。キュアでなくケア重視。 歳を重ねた者にしかない威厳が感じられる文体と、経験を土台にした思慮にあふれた内容とても勉強になります。
2014/09/03
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