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孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

作家
鴻上尚史
出版社
大和書房
発売日
2011-02-09
ISBN
9784479303251
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孤独と不安のレッスン (だいわ文庫) / 感想・レビュー

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kinkin

演出家の著者が孤独と不安についてレッスンという形で書いている。孤独や不安のレッスンというとたちまち孤独がなくなり不安も解消されることを想像してしまう。しかし孤独や不安というものは個人にしか存在しないものではないか。絶対的な孤独や不安などというものはないのだ。この本ではむしろそれらを感じたときにどう対応するかあるいはじたばたせずやり過ごすかに重点を置いていたと思う。「認知行動療法」というのがある。まずは今の自分を見つめ認めることから始める。それを思い出した。根拠のない不安やニセモノの孤独に気づくことが大事。

2017/07/20

ヒロミ

恐るべき名著。久しぶりに本を読んで本気で泣いた。哲学的でどこか淡々と詩的。孤独には「ニセモノの孤独」と「本物の孤独」があり一人になってもいい勇気さえあれば本物の孤独に触れることができるということ。孤独の価値を説いた本とも言える。人間はいくら傷ついても死なない、という文章には心が揺さぶられた。近年デジタルデトックスや断捨離やミニマリストが流行っているが、みんな何かを「棄て去る」行動だ。誰もが孤独に飢えているのだろうか。最後の一文が素晴らしい。「大切なことはたったひとつ。どんなことがあっても死なないように」

2016/02/23

esop

分かり合えていない状態は決して苛立つことではありません。ー分かり合えないことが当然なのですから/結婚で大切なのは気持ちよりも理解。愛情より情報/わたしのいちばんすきなひとに つたえておくれ わたしはむかしあなたをすきになって いまもすきだと あのよでつむことのできる いちばんきれいなはなを あなたにささげると

2024/05/18

ヒロミ

再読。やはり心に痛い。私自身まだ孤独と不安のレッスンの道半ばだからだろうか。気がつくとニセモノの孤独に逃げ込みたくなる自分がいる。「自信がなかろうがあろうがやりたいことがあるならやるべし」というのが沁みた。無理に自信なんて持つ必要なかったのだ。少し気持ちがラクになりました。

2016/10/11

KJ

何故「孤独と不安のレッスン」が必要なのか。全てが腑に落ちる答えが一番最後にあった。大切な事はたった一つ。どんな事があっても死なない様に。孤独と不安が原因で死ぬ位なら上手な対処法を把握しておいた方が良い。一人でいる事は恥ずかしい事ではない。根本的な思考を転換する事が出来れば孤独の不安から解放される。興味深かったのは他人と他者の比較だ。周囲が一切無関係の他人だけなら苦しむ事は無い。単純に一人で問題無いと開き直るのではなく切り捨てられない他者との付き合い方を身に付ける事が人間として成熟する為には必要なのだろう。

2020/01/19

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