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超恋愛論 (だいわ文庫) (だいわ文庫 D 44-3)

超恋愛論 (だいわ文庫) (だいわ文庫 D 44-3)

超恋愛論 (だいわ文庫) (だいわ文庫 D 44-3)

作家
吉本隆明
出版社
大和書房
発売日
2012-10-12
ISBN
9784479304005
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超恋愛論 (だいわ文庫) (だいわ文庫 D 44-3) / 感想・レビュー

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lonesome

「言えない」日本人の性質が夏目漱石の作品のの三角関係の物語を作っていると、日本人と西欧人の性質の違いと絡めて紐解いているところがなるほどと面白かった。結婚と恋愛は違うとよく言われているけれど、現実は確かに難しいことだと思うけど、一夫一婦制のくだりで書かれているように好きな人と魂で結び付いて「細胞同士、遺伝子同士が呼び合うような」相手と一生添い遂げられたらそれは本当に幸せなことだと思います。本物の恋愛は、世間的な価値判断ではなく自分にとって好ましいかどうかだけ。なるほどそうかもしれないな。

2014/08/24

美羽と花雲のハナシ

例え沢山の異性にモテたとして、それが運命の人でない限り、精神的な充足は決して得られない。仮初めの幸福に身を浸し、最後に残るのは虚無、疲労、後悔。自分の細胞と相手の細胞が自然と惹かれ合う幸福。何より、その人が好きだという激情。顔がタイプ、中身が良い、親の選んだ人、高学歴高身長高収入。それがどうした、この際問題ではない。双子の片割れのように、自分の半身を見つけた高揚感。どうしてもこの人でなきゃ駄目という謎の焦燥感。赤の他人同士なのに感じる、細胞同士、遺伝子同士が呼び合う奇跡のシンクロ。それが恋ではなかろうか。

2013/07/13

ケイ

恋とは細胞同士が呼び合うようなもの。しかし、万葉集の時代からの因習が現代の男女の足元には拡がり、文明開化後も後進国である日本的な恋愛に三角関係があり、漱石は執拗にそれについて書いていると語る。そして、恋愛、結婚、三角関係、不倫、結婚の近代化等を、作家の文学作品や実生活を例に挙げて説明している。さらには、恋愛をどこまで文学として書くべきかということ、大作家においても恋愛の最後の最後まで書く事は避けるが、書く事が文学ではないか、と主張する作者の文学論である。

2013/09/04

ひかる

【父蔵書】なぜ父蔵書!?と思いながら1時間強で読了。全体を通して男性目線なので共感は覚えず。男女同権を語りながらも言葉の端々に男尊女卑が見受けられるのが不快でした。という私は男女同権よりかは女が後ろからついて行くべきと思っておりますが。

2013/12/09

林 一歩

人間は動物だから、本能の赴くまま相手を探し、求めるだけなのだ。僕は運命なんて信じない。そんなものはつちのこや河童と同じ架空の産物である。それを都合良く変換し自己完結的に昇華することによって、男女が共同幻想してるだけ。それが恋愛である。

2014/06/22

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