草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 (だいわ文庫 I 335-1)
草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 (だいわ文庫 I 335-1) / 感想・レビュー
mocha
今で言う所の女流推理作家・鉢野金魚(きんとと)が推し当て(謎解き)をする。硬くはないけどきっちり江戸時代を描く平谷美樹さんの作品は相性がいいみたいだ。金魚自身も相棒の本能寺無念もいろいろ訳ありのようで、先が楽しみなシリーズ。表紙がラノベっぽいのがちょっと残念。
2021/09/20
アルピニア
あやかしものかと思って手に取ったのだが、ふしぎな事件(幽霊、強請り、ポルタガイスト、神隠し)を推当(推理)で解決するお話だった。主人公は戯作者を目指している「鉢野金魚(きんとと)」。きっぷが良く、戯作者仲間の「無念」、薬楽堂の隠居「長右衛門」との軽快な会話が楽しい。彼女の過去も話が進むとともに明らかになっていく。江戸時代の出版に関する蘊蓄が散りばめられていて興味をそそる。さくさく読めてトリビアの知識を得られ、後味も良い。続巻も読んでみよう。
2022/03/12
ポチ
妖が起こしたようなふしぎな事件を、金魚の軽快な推理が解決していく。テンポも良く中々面白い作品。続編も楽しみ。
2022/04/17
ぽろん
ふしぎ始末とあったので、この世の物でない話を期待したのだけど、今の所、人間様の事件で解決。主人公の元太夫の新米戯作者、金魚が得意の推理で事件を解決していく。先輩戯作者無念も何やら秘密がありそうで、2巻に期待です。
2018/01/09
はにこ
戯作者志望の金魚。おきゃんな感じが良いなぁ。誰かと似ていると思ったけど、「貸し物屋」のお庸だ。平谷さんらしいキャラ。ふしぎ始末とあるので妖ものかと思っていたんだけど推理もの。なかなか面白かった。
2021/10/11
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