申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 ~コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする~ (だいわ文庫 G)
申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 ~コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする~ (だいわ文庫 G)
- 作家
- 出版社
- 大和書房
- 発売日
- 2018-06-09
- ISBN
- 9784479307099
申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 ~コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする~ (だいわ文庫 G) / 感想・レビュー
ネコ虎
定年退職して5年もなるのに、まだ未練があるのか経営書を読んでいる。この本は題名からはコンサル会社の懺悔が書かれているようにみえるが、実は米国流経営思想を分かりやすく批判する書である。だから、書名は「申し訳ない、御社をつぶしたのは米国経営思想です」と書き直すべきだ。米国人がとか米国の企業の行動がという前に、米国の人間観、仕事観が問われている。測れないものを測るという泥沼を超えられない。答えは著者は明示しないが日本的経営にあると言える。その日本的経営を否定する日本企業が同じ泥沼から這い出せない。愚かなこと。
2020/05/06
阿部義彦
コンサルとか言う、なんやらいかがわしい会社を渡り歩いた筆者が実はそうしないと食っていけないのでもっともらしい嘘を並べ立てて世の中を混乱させていました、すみませんm(_ _)mという本です。そもそも自分の会社の事を他の会社に丸投げして決して安くはない指導料とやらを払っている時点でその会社駄目なんじゃないか?昔某広告代理店に大金払って「ピテタマザウルス!」とかって意味不明なコピー作って有り難がってた建築会社が有りましたが同じ様なもんか?「リーダーシップ開発」で食べてる人達魔法が有るとでも思ってるのか?やれやれ
2018/07/13
DEE
元敏腕コンサルタントの独白。 未来が見えない以上、コンサルの仕事は過去のデータの集積と分析そして予想になる。それをどうするか。 自分はコンサルに疑問を持っているので見方は厳しいのだけど、変な占い師が跋扈する会社にいたことがあるので仕方ない。 著者はコンサルを否定しているわけではないが、その間違った方法に関して「申し訳ない」と言っている。 業務改善ではなく経営者の後ろ盾のためのコンサルなんてただの無駄。お金が余ってるなら社員に還元すれば、と思う。 ダメなコンサルタント、ダメな経営者、どちらが罪深いのか。
2019/05/07
大先生
ダイエットの世界では毎年流行りのダイエット方法やエクササイズが喧伝されますが、効果がなかったり、リバウンドしたり…。結局は食事、運動、睡眠が重要ということになり秘訣など存在しない。著者は、実はコンサルの世界もこれと似たようなものだと喝破しております。競争戦略にも流行がありますが、それを取り入れたからといって必ずしも上手く行くわけではないのです。コンサルタントはそれらしく見せる「芝居」で商売しているだけだと。勿論、言い過ぎだとは思いますが、コンサルタントに大金払う前に一読すべき一冊だと思います(笑)
2020/11/13
Ryo
流し読み。著者はコンサル出身。数値管理や戦略的未来予測等、企業は数値化し易い指標を見つけてはそれらを管理し、綿密に計画されたプロセスに沿って、様々な事を実行して来た。しかし、本当の所未来予測なんて物は出来ず、刻一刻と変わる経営環境を常に当てはめて資料を修正しても、また状況が変化して居る。簡単に作れてしまう数字という不確かな指標によって、コンサルに道を誤らされた企業のなんと多い事か。コンサル万能説へのアンチテーゼ。個人的にティール組織がなぜ合理的なのかという事を改めて認識させてくれた。人事評価の件も面白い。
2018/07/08
感想・レビューをもっと見る