大衆食堂に行こう (だいわ文庫)
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大衆食堂に行こう (だいわ文庫) / 感想・レビュー
bura
時々「食べたくなる」東海林さだおの食べ物エッセイ。この本は「大衆食堂」をテーマに再編集されたアンソロジーである。丸かじりシリーズに代表される様にショージ君の食べるに関してのエッセイは絶品だ。その感性、ユーモア、言葉の選択、正に一級のエンターテイメントを味わえる。…などと堅苦しい事は抜きにして、大衆食堂でガシガシとカツカレーや、レバニラ定食や、サバ味噌定食のエッセイを頂こう!ちなみに「フロイトが食べる」の話はショージ君らしからぬ哲学的な食事論でとても面白かったです。
2022/06/18
mr.lupin
以前からずっと気になっていた作品を読了。安くて、うまくて、人情があり、物語もある…。『大衆食堂』は、いつだって僕らの味方だ。そんな大衆食堂をテーマにしたエッセイのアンソロジー。読みやすくて、メッチャ面白かった。他にもシリーズがあるようなので、また手にしてみたい。そう言えば昔は結構、大衆食堂とか定食屋とかあったけど、ここ最近は見かけなくなってきたな。やはり時代の流れなのかなー。⭐⭐⭐⭐⭐
2024/05/04
めんま
大衆食堂を偏愛する著者がその魅力を色々な角度から語るエッセイ。古く、汚なげで、気難しげな夫婦の営む食堂にこそ趣がある。迷うとチェーン店に行く身としては、目から鱗である。
2021/05/10
かもめ
サラリーマンのランチタイムにスポットを当てた飯テロエッセイ。「ひとり酒の時間イイネ」に引き続き、大笑いしながら読んだ。定食屋でイカフライのイカが、噛み切れずに衣から抜け出る時の哀しみは、痛いほど良く解る!発想と表現が豊富で、「天丼」ではなく「かき揚げ丼」を取り上げたことも嬉しい。ツキツキ・サクサク・シャクシャク・ムチムチ・キシキシ・ホクホクと擬音だけで表現できるとのこと。タレご飯の味を想像して、空腹時には辛いが楽しい。
2021/10/01
栗羊羹
油でチョットべたついたテーブル、緑色のビニールの椅子、定食のお皿には山盛りの千切りキャベツ…チェーン店のラーメン屋とか定食屋は、しょっちゅう見るけど、おじちゃんとおばちゃんが切り盛りしている食堂って見なくなったな〜ニッポンのサラリーマン(ビジネスマンと言ったほうがいいか…)達を支えてくれる憩いの場所。
2021/12/05
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