唐沢俊一のB級裏モノ探偵団
唐沢俊一のB級裏モノ探偵団 / 感想・レビュー
阿部義彦
大和書房 1999年刊。トリビアの泉のスーパーバイザーも務めた雑学王、唐沢俊一さんの小さな拘りの集大成のほんの一部です。オタクの章では、なんと情報誌『ぴあ』の読者投稿コーナーのYOUとPIAを舞台として、『望怪獣論』と題する一読者の投稿がのり、それを下宿の四畳半で読んだ作者は『反怪獣論』として反論を寄せるが、それが採用されて一ヶ月後に掲載されてそれがきっかけで、一ヶ月位の間を置いて、喧々諤々の論争がおこり、作者の元にカミソリが送られて来たそうです、この論争は最後には手塚治虫や松本零士も意見したそう。強烈!
2022/12/19
朱音
アニメや漫画の深い知識(それもマニアックな)はもちろん、「なぜ人形は『エロティック』なのか」とか、「夏目漱石の小説が怪談話に似ている理由」なんかは着眼点が面白い。後面白かったのはコミックソング(「金太の大冒険」とか「好っきやねん」とか)について書かれていた箇所。思わず口ずさんでしまった。
2003/02/13
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