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ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ

ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ

ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ

作家
吉本隆明
出版社
大和書房
発売日
2002-11-22
ISBN
9784479390954
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ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ / 感想・レビュー

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団塊シニア

他人とのつながり方はそれぞれでいい、大勢の人と交わることは必要か?価値を生み出すにはひきこもる必要があるという、自らひきこもり体験者の作者の言葉は重い、世代に関係なく一読の価値のある内容である。

2015/08/13

さっちゃん

タイトルに惹かれて読んでみた。コミュニケーション能力が高く、友達の多い陽キャがすばらしくて、コミュ障の引っ込み思案な陰キャはダメだという風潮は確かにおかしいと思う。「学校の偽の厳粛さ」にも納得。初めて知りましたが、著者は吉本ばなな氏のお父様だそうです。

2019/09/04

Yusuke Oga

ひきこもりの人はコミュニケーションとか今の社会で「よし」とされているいろんなことには適正を示さないかもしれないけど、その「分断されないまとまった時間」に彼は別の「価値」を作っているのだよ、というお話にうんうんと頷きながら読み進めながらも彼らは「自分に寛容すぎる」といった背筋を正したくなる厳しいお言葉も。物書きは政治家と同じくらい「虚業」で、最もくだらない仕事だ、とか、あまりにも生きるのが困難な「傷ついた子供」が一生懸命、「刻苦勉励」で文学を学んで作家になったのが三島さんだった、とか、いろいろ興味深かった。

2014/10/11

はじめさん

古本市でタイトル買い。よしもとばななのお父さんなんですね。ひきこもるーーヒッキー-_- 昔も今も存在し、最近では8050問題とか色々ありますが、大人の引きこもりは置いといて、繊細な感受性ゆえに学校生活とか馴染めず引きこもってる子どもらに、ひとりの時間をもつのは悪いことではないと訥々と語りかける。著者もまた引きこもっていた時期に文章書いており、それがなければよしもとばななも文章に親しむような環境もなかっただろうから、色々感慨深いね。/ラジオでルネッサンス髭男爵の山田さんもヒッキーだったと知る。H30/224

2018/12/08

Kikuyo

引きこもりが悪いという世間の思い込みは、人々が自分の中にいる引っ込み思案な自分を悪者扱いしているからではないだろうか? 「社交的ではないかわりに考えること、感じることに関しては人より余計にやっている、毎日価値を生んでいるということ」 孤独になり内省する時間は大切だ、自分のスタイルをつくりあげるためにも必要だと思う。書くという作業は自分をわかる作業でもあり、それにより安心もするのだな。

2019/03/23

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