墓は、造らない 新しい「臨終の作法」
墓は、造らない 新しい「臨終の作法」 / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
イオンは葬儀費用の透明性を強調(23頁)。ぼったくりを監視することは大事なこと。脱葬式仏教の動きも急(31頁)。納骨堂は安くても数十万かかる(49頁)。葬儀の後の墓問題は遺族にとっての大きな悩みである。無縁墓になる(52頁)のは、従来の墓ありきの常識から非常識になる転換期なのかもしれない。私の母の遺骨はまだ仏壇にある。母は嫁ぎ先の墓にだけは入りたくないと言っていた(78頁~をも参照)。ヲヤジとはいつも喧嘩している(5月末現在)。
2015/06/19
風見鶏
『葬式は、要らない』に補足するかのような内容。葬式より墓の方が問題だと序章で述べられ、だったら『葬式は、要らない』の方はなんだったんだ、書く順序が逆だろうと言いたい。商業主義的な一面を見た。新しい葬送の仕方や埋葬の仕方が紹介され、なるほどと思った。そもそも火葬場を使って火葬すること自体が戦後になって増えてきたことだから、様式の転換点は遅かれ早かれ来るはずだった。こうした新たな潮流が見えるのは言い悪い抜きにして理解できることだが、結局この本も「墓」の否定ではないんだよなあ。概念的に埋葬先としての墓は残る。
2013/11/10
beer
そうなんだ、管理する人・永代供養料がなくなると、そのうち墓はなくなるのか。そう考えるとお墓に入るより、樹木葬や海への散骨というのが合ってるかな。
2015/02/18
ZⅢ
同じ著者が書いた『葬式は、要らない』も含めて激しく同意できる。未だに日本人が、葬式や墓について、何故固執してるのかを時代の流れに沿って説明している。その背景を説明後、墓を造ることは現在の文化に合っていないし、無駄遣いで非効率、さらに環境にも悪いということが書かれていた。
2013/06/10
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