コミュニケイションのレッスン
コミュニケイションのレッスン / 感想・レビュー
西
人それぞれ考え方や価値観があること、それを認めること。異なっているからこそ多様性があって面白いこと。そんなの当たり前だけど、心の底から理解するのはなかなか難しいことだろうと思う。 愚痴や批判、自己嫌悪など、ネガティブを話すことが、聞いてくれている人にいかに負担をかけているかを忘れない事。言う方は楽。だけど聞く方はしんどいことを忘れない。お互い様で聞いてあげられる相手が見つかることは素晴らしいことだと思う。
2017/04/13
朝日堂
「世間」と「社会」の違いを明らかにし、どちらに向けて話すかで話し方を変えようという方法論。「世間」とは、あなたと利害・人間関係があるか、将来、利害・人間関係が生まれる可能性が高い人たち、そして「社会」とは、今現在、あなたと何の関係もなく、将来も関係が生まれる可能性が低い人たち、とする。さらに欧米では「世間」は存在しない。すべてが「社会」であるとし、そういった意味で、お年寄りや妊婦に電車の席を譲るのも、欧米では100%に近いと書いている。コミュ関連の書籍のなかでは、非常によく書かれていると感じた。
2013/08/28
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
「コミュニケイションは技術だ。」「世間」と「社会」の違いに着目したコミュニケイション本。巷に溢れるコミュニケイション本とは、明らかに一線を画す。そして、超絶読みやすい。あっという間に読了。
2016/10/02
dowalf
「コミュニケイションは技術」という考え方のもと、演出家である著者がその技術を向上させるには、どのように考え、日常のコミュニケイションに当たっていけば良いかを書いています。私自身もコミュニケイションに対してすごく苦手意識があるので、「練習すれば上達する」という本書の考え方に大きく励まされました。意見がぶつかり合ってもお互いの意見の違いを、話し合いによって確認すればいい、という考え方は、つい衝突を避けて自分の意見を引っ込めがちな自分の考えを見直すきっかけになりました。
2016/02/20
たこ焼き
親の論理展開・癖と同じ話し方を無意識にしているもの。親を分析することは、自分を分析することに他ならない。他の人の良い、と思うところは恥ずかしがらず取り入れること。相手への共感だけではだめ、よりよい未来を想像して今ロジックも添える。世間=利害関係があるグループで、それ以外は社会。日本は世間が広い。日本は社会での振る舞い方に慣れておらず、世間の振る舞いに逃げようとする。本音と建前は、世間と社会の二重構造から生まれる。世間と認識しないと、本音を見せるようになる。
2021/04/25
感想・レビューをもっと見る