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そんなとき隣に詩がいます ~鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩~

そんなとき隣に詩がいます ~鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩~

そんなとき隣に詩がいます ~鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩~

作家
谷川俊太郎
鴻上尚史
出版社
大和書房
発売日
2018-08-26
ISBN
9784479393122
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そんなとき隣に詩がいます ~鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩~ / 感想・レビュー

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ちゃちゃ

思いがうまく形にならないもどかしさに悶々としているとき、心にすとんと落ちる言葉と出会い、思わず胸が高鳴ることがある。これだったのだ、私の求めていたのは。繰り返し声に出して読むと、詩の言葉は心に沁み入り私のものとなる。こんな出会いを求めて時折詩集を開いてみたくなる。本書は悩める人々の症状別に、谷川俊太郎の詩を鴻上氏が選びエッセーを添えた「人生処方詩集」。鴻上氏の劇作家・演出家ならではの鋭い人間観察眼や深い洞察力、人を見る目の温かさがエッセーに滲み出て、処方されたクスリ(詩)は漢方薬のように効いてくる。

2019/05/09

アキ

人間の業を描くのが小説の仕事。ふんわり空に浮かぶのが詩。谷川俊太郎の詩を鴻上尚史がテーマに沿って選んだ本。「さみしくてたまらなくなったら」「毎日、しかめっつらだけになったら」とか症状に合わせた処方箋のように詩を紹介し、そして鴻上氏のエッセイが載る。「歳を重ねることが悲しくなったら」の中の“脚”・“ただ生きる”の2編、「おっぱいが好きなら」の全詩、“せんそうしない”・“死”などが好み。数年後に読み返したら、また違う詩が好きになるのでしょう。人生に疲れたときのための薬箱として、本棚に大切に置いておきましょう。

2021/04/08

chantal(シャンタール)

鴻上さんの舞台は見た事がないが彼の人生相談をネット等で見た事があり、良い事言う人だなあと思っていた。その鴻上さんが症状に合わせて谷川さんの詩を処方する。詩が素晴らしいのは言うに及ばないが「ここでその詩を選ぶか」と言う驚きや章毎の鴻上さんの解説がやっぱり素晴らしい。人間関係の「どうしようもなさ」は病気や災害と違い、自分に原因があるだけまだ救われる、これは深い。今の私には「歳を重ねることが悲しくなったら」が一番心に響いた。根本的には解決しないかもしれない。でも、どうしようもなく辛い時、隣に詩がいてくれる。

2022/01/10

けんとまん1007

谷川俊太郎さんの詩を、こういう形で綴っていただくと、また、違った面が見えてくる。しかし、読んでみて、改めて、谷川俊太郎さんは、ワン・アンド・オンリーなんだと実感。思いやいのちが、いっぱい詰まっている。

2019/03/31

シャコタンブルー

「谷川さんは、愛されない詩よりも、愛される詩や愛し合う詩が多い。愛されてきたんだなと思う。愛されることが多いと、心に余裕が生まれる」鴻上さんは述べている。成る程、それだから深淵な谷川さんの詩ができるのかもと思えた。本書の中では「生きる」と「兵士の告白」が対照的な生と死を表現した作品だが、独特の言葉遣いとハットする表現で特に印象に残った。詩はいいなと心から思えた。

2020/06/12

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