上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!
上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください! / 感想・レビュー
ずっきん
言葉にできなかったモヤモヤが霧散していく気持ちよさよ。『男女雇用機会均等法はテーラーメイドの法案』『男並みを目指すのがフェミニズムではない』←そこ!とばかりに膝を打つ。ホモソーシャル(ホモセクシャルではない)の世界の話は大好きだけど、けしてそこに『男前』なんて呼ばれて参加したいわけじゃない。なんつっても違う生き物だし、全部が全部男と同じものを欲しがるわけないじゃん。逆に、男だってそうだと思うしね。モヤってたヒロインの好き嫌いについても、フェミニズムの観点からだとすっごく明確になって、うわあ、スッキリ♪
2021/06/25
あっか
新刊。いやー面白かった。面白がっている場合ではないのかもしれないけど。上野先生の闘争を田房さんが通訳のように分かりやすい言葉で噛み砕きながら、歴史まで学べる1冊。今女性が訴えていることって、とっくにずっと言われ続けられていたんだ…と驚き。本当に分断だ…男性による女性への所有物感がまざまざと分かるアノ一言、言われてみれば確かに。でも言われてみなければ当たり前に受け入れていたわたし(達)もやっぱり洗脳されているんだな。これからの時代、おかしいことはおかしい、当たり前を当たり前にしない視点がやっぱり大事ですね。
2020/02/29
夜長月🌙@新潮部
多くの人が働くという社会生活とプライベートな時間というA面とB面を生きています。男性はたいていA面で評価され「男は家族を養うもの」とか「まず仕事」とかの固定概念を世間に刷り込まれるという構造的問題があります。女性は特に妊娠・出産にあたっては否応なしにB面に専念せざるを得ません。その時にB面を垣間見る男性はあくまでB面の世界を生きようとはしません。等しく当然の権利を主張するにあたって既得権益がある男性と無い女性との違いを知らなくてはなりません。
2021/03/20
neimu
はっきり言って若い世代向けだから、この年齢で読んでもって感じだが、自分が感じていたことを別の角度や新しい言葉、専門用語で切り取られていて、それなりに面白くはあった。ただ、横書き左開きはとても読みにくい。資料や註、グラフやイラストを挟むためとはいえ、横書き編集する必要があったのかと思うくらい読みにくかった。字の大きさも老眼には優しいが、行間が空きすぎると反って読みにくい。強調文字や色の異なる文字も、若い子向けにわかりやすくポイントを示しているのだろうけれど。産婦人科の制服や壁のようなピンクの表紙が笑える。
2022/07/25
GAKU
『社会における男女平等とは「女が男と同じことをすることではない」』、『レズビアンに男役と女役の区別があるのは「性愛に異性愛しかモデルがなかったから」』、『「フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想だ』等々、上野先生の説明わかり易い。
2021/06/23
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