くらべない幸せ ‾「誰か」に振り回されない生き方‾
くらべない幸せ ‾「誰か」に振り回されない生き方‾ / 感想・レビュー
みゃーこ
他人と比較して自分の幸せを確認しようとする限り充たされなさに際限はなく社会が内包する矛盾、妨害、圧迫、不平等さにからめとられてしまう。ありのままの自分を肯定し、自尊心を保ち客観的に評価することが自分らしい満足感を見出すポイントなのかもしれない。自分に自信を持つために足りない何かを満たすという発想ではなく、既に有るものについてちゃんと自分を肯定できるようになれば人と比べる必要がなくなるということだ。女性が直面する社会的外圧についての視点が香山さんらしい。
2013/09/15
なるみ(旧Narumi)
くらべないために必要なこと、今の状況を一歩ひいて見ること。このままの私で大丈夫、と多少思いあがりに近いと思っても自信を持ってみること、自信が持てないとしたら、自分の努力や実力が足りないと思う前に、いろいろな事が原因で、今の自分を肯定し、自尊心を持つことを妨げられていないか考えてみること。気づきの多い読者時間となりました。
2016/08/24
アコ
タイトルに惹かれて著者初読み。んー自由な生き方を選択できる現代社会ならではの『ないものねだり』を多くの例を使って紹介しているけど、結局どうすべきなの?がわからないなと思っていたら、“おわりに”に「究極の答えを見つけるには時間がかかりそうだ(中略)この本は私なりの『くらべない幸せ』の中間報告だ」っておいおい…。ようは自分を大事に、自分らしい生き方を、ということ?それはねー読まなくても知ってた!と言いたくなる。完全に女性向けで、男性の場合はどうなんだろう。
2017/12/04
豆ぽち
「どれでも選べる」は、「どれかを選ばなければならない」を意味している。「自由に選べる」は、「自分の責任で」を意味している。つまり、現代の女性たちは、自分だけの責任で、自分の人生を一番良いものにするような選択肢を、たったひとつだけ選び取らなければならないのだ。選択肢が、たくさんあるのに、ぼんやり生きるのは許されない。失敗や選択の結果を、だれも周りのせいにすることはできない。「選択の自由」「選択の権利」は、いつの間にか「選択しなければならない不自由」「選択の義務」にまでなってしまった。
2017/09/23
yukari
内容的に共感できる部分はわずかでしたが、どうしても周りが気になってしまう女性として、手に取らざるを得ない一冊でした。テーマの切り口は結構面白かったです。
2013/07/17
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